この記事をまとめると
■三菱は東南アジア市場で圧倒的な支持を集めており強固なブランド力を築いている
■2025年には独自開発のハイブリッドを搭載したエクスフォースHEVを発売した
■同車がタイランド・カー・オブ・ザ・イヤー2025を初受賞し三菱の存在感を示した
三菱の技術力と市場適応力を示す快挙
ジャパンモビリティショー2025にてビッグマイナーチェンジを受けたロングセラーモデルのデリカD:5や、堅牢でタフな本格ピックアップのトライトン、独自のPHEVシステムを備えたプレミアムSUVのアウトランダーなど、日本国内でもバラエティ豊かなラインアップで独自の存在感を強めている三菱自動車。
そんな三菱のクルマが、東南アジア市場で圧倒的なシェアを誇っていることをご存じだろうか。ピックアップトラックのトライトンや先代トライトンベースのSUVとなるパジェロスポーツに加え、最近では小型クロスオーバーSUVのエクスフォースが大ヒット。非常に高いブランドステータスを確固たるものにしているのだ。
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そして2025年には、大ヒット中のエクスフォースにHEV(ハイブリッド)モデルが登場。三菱が培ってきたPHEVシステムに由来する独自開発のハイブリッドシステムを搭載し、高効率と環境性能、そして力強い加速性能を両立させた。
生産は現地のミツビシ・モーターズ・タイランド(MMTh)レムチャバン工場で生産され、開発段階ではタイ全土を10万km以上のテスト走行をして耐久性と走行性能を高めてきた。
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そのエクスフォースHEVが今回、タイ自動車ジャーナリスト協会(TAJA)主催の「タイランド・カー・オブ・ザ・イヤー2025」を獲得した。三菱自動車が同賞を受賞するのは初めてであり、あわせて「タイ自動車輸出パイオニア賞」も受賞した。
タイランド・カー・オブ・ザ・イヤー賞は2015年に設立され、2025年の選考では2024年10月1日から2025年9月30日までに発売された15メーカー20モデルが対象となった。第1ラウンドを通過した10台から最終投票でエクスフォースHEVが選出されたかたちとなる。
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また、タイ自動車輸出パイオニア賞は、MMThが1988年に「ランサーチャンプ」をカナダへ輸出した実績を起点に、以降120カ国以上へ累計570万台以上を輸出してきた功績を称えるものである。
MMThの稲葉亮一取締役社長兼CEOは、「走行性能、安全性、デザイン、環境への取り組みが評価され、ふたつの名誉ある賞を受賞できた」とコメントし、今後もタイの顧客によりよい車両を提供する努力を続けると述べた。
三菱のクルマづくりがグローバルでも主導権を握ることを示した今回の受賞。日本国内だけでなく、海外市場でも三菱がさらなる躍進を見せることは間違いないだろう。