ついにレクサスの新世代フラッグシップマシンに「LFA」の名が与えられた! TOYOTA Gazoo Racingが「GR GT」と「GR GT3」も発表 (2/2ページ)

走りに全力投球

 搭載されるエンジンについては、なんとドライサンプ方式を採用した、新開発の4リッターV8ツインターボエンジンで、そこに1モーターのハイブリッド機構を採り入れているとのこと。システム最高出力は650馬力以上、トルクは850Nm以上だ。数値では、最高速度は320km/h以上となっている。4リッターV8エンジンを市販車に搭載するのもトヨタでは初だという。エンジンサウンドもこだわっているそうで、「クルマと対話できるサウンド」、「熱量変化を感じさせるサウンド」を軸としているとのこと。

 トランスミッションはリヤに搭載したトランスアクスルで、新開発の8速ATとしている。足まわりは前後ダブルウィッシュボーン式で、ブレーキはブレンボ製カーボンセラミック、タイヤサイズはフロントが265/35ZR20、リヤはなんと325/30ZR20と超極太。世界中の名だたるスーパースポーツと遜色ないレベルだ。なお、銘柄はミシュランのPILOT SPORT CUP2をベースとしたGR GT専用モデルを履く。

 インテリアはサーキットユースとデイリーユースを両立する最適なデザインを目指して開発が進められ、理想的なドライビングポジションを追求。とくに「守られ感」が重要であること、プロドライバーやジェントルマンドライバーからの意見をもとに、スイッチ類やドライビングに関わるものをステアリング付近に配置。直感的に押しやすい位置と形状に仕上げている。

 メーター表示についても、サーキット走行時でも視認しやすいよう、シフトアップインジケーターとシフトポジションといった重要な情報表示の幅、高さ、位置などを試行錯誤しながら表示するように設定している点もポイントだ。

 今回発表されたGR GTは、サーキット専用マシンとして世界で通用するGR GT3というモデルも公開されている。プロドライバーやジェントルマンドライバーを開発陣に迎え、多くの人が楽しく安全に走れるよう開発が進められた。こちらはFIA-GT3規格に準拠している。なお、2026年のSUPER GTに実戦投入されるという噂もある。GT3車両である以上、もし参戦するとなればGT300クラスということになるだろう。続報に期待したい。

 この2台の新型マシンのほか、会場ではジャパンモビリティショ−2025のレクサスブースで展示されていた、レクサス・スポーツコンセプトが、LFAコンセプトという名称を提げて発表された。こちらは、先のGR GTとGR GT3同様、多くのドライバーたちが開発に関わる、新世代のバッテリーEVスポーツモデルとしている。

 BEVのスーパースポーツのゲームチェンジャーになるべく開発が進めらているそうなので、こちらの進展にも注目だ。

 価格などはまだまだ未定な面も多いが、市販モデルは2027年中の販売を目指しているという。今後の続報に期待したい1台が、また日本から世界に羽ばたきそうだ。


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