この記事をまとめると
■センチュリーはトヨタの最上級ブランドになることが発表されている
■新たに追加予定のクーペは助手席がオーナーの座るスペースとなる
■センチュリーSUVには3段階調光プライバシーガラスが採用されている
トヨタが誇る最高級車「センチュリー」の行方
センチュリーは、初代モデルを1967年に発売したトヨタの最上級車種だ。後席にオーナーが座るショーファーカー(職業ドライバーが運転するクルマ)とされている。
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このセンチュリーが、ジャパンモビリティショー2025において、レクサスとは異なるトヨタの最上級ブランドになると発表された。すでにセンチュリーは、従来から設定のあったセダンタイプと、SUVタイプ(トヨタはSUVとは呼ばないが識別しにくい)が用意されている。
そこに将来的には、ジャパンモビリティショー2025で披露されたクーペも加える。興味深いのは開発者が「センチュリー(ブランド)は、クーペも含めて全車がショーファーカーになる」と述べたことだ。クーペでは助手席に長いスライド機能が装着され、後方に寄せると足もと空間を大幅に広げられる。助手席がオーナーの座るスペースになる。
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ロールスロイスのような既存のプレミアムブランドにもクーペは用意されるが、ショーファーカーではない。プレミアムブランドのショーファーカーは、あくまでもセダンと一部のSUVに限られ、クーペはオーナーが運転する。プレミアムブランドのユーザーは保守的だから、センチュリークーペのコンセプトが海外で理解されるか否かは分からないが、斬新な発想で興味深いことは確かだ。
そして、現行センチュリーもユニークな機能を採用する。SUVタイプのセンチュリーは、2025年6月に改良を実施して、3段階調光機能付プライバシーガラスをリヤドアとリヤクォーターガラスに採用した。
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3段階調光機能付プライバシーガラスは、液晶分子を利用したガラスだ。液晶分子は電気を通すと均一になり、透明になって通常のガラスとして機能する。それが電気を通さないと、液晶分子の向きがそろわずに光が分散される。そのために不透明の乳白色に変化して、カーテンを閉めたような印象になる。センチュリーのSUVタイプでは、3段階の切り替えを可能にした。
調光機能を備えたガラスは、一般的にはオフィスやバスルームなどに幅広く採用され、ハリアーもパノラマルーフには用意している。ハリアーでは装着可能なグレードがZになり、オプション価格は19万8000円だ。
センチュリーのSUVタイプはVIPカーで後席のプライバシーが重視されるから採用した。
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また、SUVタイプのセンチュリーの月販基準台数はわずか30台だから、装着が可能になった事情もあるだろう。ノア&ヴォクシーのように、姉妹車を合計すると1カ月に1万3000台も売れるような車種で設定するのは難しい。生産台数が少ないから、装着が可能になる装備もあるのだ。