歴史を知らないぶん若者は名前じゃなくて現物で判断して買う! いまカローラをオヤジグルマと思っているのはオヤジだけだった (2/2ページ)

若い世代は車名だけでそのクルマのキャラクターを決めない

 2025年秋に開催されたジャパン・モビリティ・ショーで展示されたカローラ コンセプトはいままでのカローラとは決別したようなイメージで注目された。しかし、いまでもカローラを語るときにはオヤジクルマ的なフレーズが目立っているようにも思えるが、若い世代ほどそのような印象が薄いようである。

 転機となったのは9代目のときとなる。それまでカロゴンとも呼ばれていたカローラワゴンが9代目となると、それがカローラ フィールダーとなった。このタイミングでCMには木村拓哉さんが起用された。その後2代目、3代目とカローラ フィールダーのCMに出演を続けた。

 このとき、カローラ自体も需要の中心はセダンからワゴンのフィールダーとなっていった。CM効果が絶大だったことと(当時の若者がカローラを知ることとなった)、フィールダーへ販売の中心が移ったことで、このときには若い人がなんの偏見もなくカローラ フィールダーを選ぶようになり、販売現場でも若い人ほど、セダンの存在を知らないこともあるのか、「カローラにオヤジクルマという印象はない」との話も聞いたこともある。

 ネット検索すれば、「カローラ=オヤジクルマ」的な情報を見ることができるかもしれないが、検索当事者には情報としては触れるものの、現実問題、その実感は沸かないようである。前述したようにプレリュードすら認識の薄い世代がデファクトとなるような時代では、令和の若い世代の間では認識できていたとしても、カローラは「60年の歴史のあるクルマ」程度の認識で、目線はさらにフラットなものとなっているのではないかと筆者は感じている。

 クラウンは1955年に初代がデビューしているので2025年で70周年を迎えている。いまでは、セダンはあるものの、メインはクロスオーバー、スポーツ、エステートとなっている。70年の歴史はあるものの、時代にあわせたクラウンとなっているのである。カローラも60周年を迎え、カローラ コンセプトを見ている限りは筆者の感覚では多少ついていけない部分もあるが、それだけ次の60年へ向けての可能性を秘めているものと、自分に納得させている。

「格好いいなと思って選んだら、それがカローラというクルマだった(過去は知らない、または気にしない)」という自然体な変化もカローラ コンセプトから感じ取ることが筆者はできた。 いまではセダンのほかツーリング(ステーションワゴン)に加え、スポーツ(ハッチバック)さらにはクロス(クロスオーバーSUV)がラインアップされているカローラ。順当にいけば「次期型はクロスメインになるのかなぁ」と思っていただけに、セダンであそこまで大化けしたのだから、ほかはどうなるのか……、新世代カローラに期待が膨むばかりである。


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小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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2019年式トヨタ・カローラ セダン S
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