Moty’s発でRRBOを日本に広める
「そうした欧州や東南アジア諸国に比べると、日本はかなり遅れをとっている状況といわざるを得ません。ならば長年モータースポーツに携わってきた我々が率先して環境性能の向上に貢献したいと考え、挑戦することにしたのがRRBOレーシングオイルの開発なのです。しかし、現在国内にはRRBOの製造施設はありません。そこでタッグを組むこととなったのがマレーシアのペンタスフローラ社です。同社はマレーシア最大級の総合廃棄物管理企業で、東南アジアでは唯一となる、回収した潤滑油を燃料油やベースオイルへ再生する高度な再精製プラントを有しています。まずはMoty’s製品でのRRBO使用を進め、将来的な国内同業他社製品も含めたRRBO普及を目指していきます」

「クルマ好きの皆さんなら『肝心な性能はどうなのか?』が心配なはずです。結論としては、ベースオイルの品質としてはAPI規格のグループ II+およびグループ IIIに相当するもので、従来のバージンオイルとまったく変わりはありません。原油と回収した潤滑油で原材料は異なりますが、蒸留によりベースオイルを精製するプロセスは同様。ドロドロの原油に比べれば、回収した潤滑油の組成はよりベースオイルに近いものと説明すれば、理由をご理解いただけるはずです。現状のデメリットはバージンオイルより割高なコストですが、ペンタスフローラ社の努力もあり、従来品から価格据え置きとすることとしました」
Moty’sのRRBO採用オイルは、グリーンのラベルが目印。まずはエンジンオイルの主力モデルM110とM110LSPIが、RRBOベースオイル配合タイプへと切り替えが図られた。

RRBOレーシングオイルはトヨタが進める液体水素燃料エンジンへの適合も大学での実験で確認されており、モータースポーツと内燃機関を持続可能とする要素のひとつとして、今後の普及拡大に期待していきたい。