公式でスリップストリームを推奨!?
では、どんな機能なのか。それはズバリ「スリップストリーム」をクルマが使っていくというもの。RAV4の取扱説明書では、レーダークルーズコントロールの機能のなかに、「風除け効果表示」という項目があり、そこにはこう書かれている。
トヨタ新型RAV4のエコラン機能表示画像はこちら
⚫︎先行車によって自車が得る風除け効果を5段階(効果0~4)でメーターに表示します。
⚫︎風除け効果の高い先行車に追従走行することで、エコ運転がより容易に行えます。
⚫︎次の条件のとき、効果0表示をします。
・車速が低いとき
・先行車が居ないとき
・先行車の風除け効果が小さいとき
・アクセルペダルを操作しているとき
・接近警報が出ているとき
⚫︎効果1~4表示
・車速が約60km/h以上のとき、先行車の大きさおよび車間距離をもとに算出した効果1から4の表示を開始します。
つまり、この機能は前走車との車間でスリップストリームを利用して、自車の空気抵抗を減らして燃費を伸ばすというもの。まさにエコランだ。これを使うといままでなんとなく感じる程度だった効果を、視覚的に理解することができる。
このスリップストリームといえば、モータースポーツでよく使われる技で、SUPER GTなど、トップスピードが300km/hにも迫るハイスピードなレース展開を繰り広げている際、前走車に張り付いて、どこかのタイミングでぶち抜くというもの。かなりの効果があるので、どのドライバーもこぞって使用している。
ちなみにトヨタでは、レーダークルーズコントロールにおける車間距離を、車速80km/hで走行している場合、「短い・中間・長い」それぞれで「約30・40・50m」の間を目安に設定しているとのこと。
SUPER GT Rd.2の様子画像はこちら
なお、高速道路などでエコランをする際、RAV4に限らずどのクルマでもトラックやダンプなど大きなクルマの後ろを乗用車で走ると燃費向上の効果を得られるが、車間の詰めすぎは危険なので、あまり推奨されていない(むしろやりすぎは車間距離不保持で違反)。
とはいえ、それをトヨタが新型RAV4で採用してしまったのだから、安全面の担保は間違いなさそうだ。なおこの機能、レーダークルーズにおけるエコランモード使用中のときのみ表示されるそう。参考程度だが、とある実験データでは、車速90km/hで直線を走行する大型トラックにコンパクトカーで追走すると、車両間隔3mで39%、6mで27%、15mで20%、30mで11%の燃費向上が得られるという。あくまで実験なので、3〜6mあたりは危険すぎるが……。
トラックの後ろを走るイメージ画像はこちら
この機能は、TSS4.0(Toyota Safety Sense 4.0)という最新の先進安全システムに採用されたもので、6代目の新型RAV4からの採用が始まったとのこと。よって、これから販売される新型のトヨタ車には順次、同じような機能が採用されることになると予想される。
新型車でこのようなユニークな機能をつけてきたトヨタ。これから出てくるクルマにもまだまだ隠し玉がありそうだ。