この記事をまとめると
■クルマは国土交通省に届け出された型式が正式名称となる
■クルマの型式変更の基準はプラットフォームやエンジンなどの中身の変更だ
■型式申請には高額な費用がかかるためフルモデルチェンジでも型式が変わらない例が増えた
クルマの型式はどのようなときに変わるのか
クルマの車名は、一般的にはトヨタ・クラウン、日産ノート、ホンダ・シビックなどとされるが、これらは「通称車名」と呼ばれる。国土交通省に届け出された正式な車名は「型式」になる。フルモデルチェンジを実施して、車両が大きく変更されると型式も変わる。マイナーチェンジや改良では変わらないことが多い。
型式変更の基準は、あくまでもメカニズムだ。外観の変化が乏しくても、エンジンやプラットフォームなど車両の内容が大きく変わると型式も変更される。そのときには各種の試験を受けることになる。
たとえば2020年に発売された2代目N-ONEは、N-ONEらしさを保って開発コストも抑えるため、フルモデルチェンジなのにボディ骨格、ピラーの角度、ドアパネルなどを変えなかった。それでもプラットフォームや各種のメカニズムは、N-BOXと同様に刷新されたから、型式も変更されている。
ホンダN-ONEのフロントスタイリング画像はこちら
逆に現行フェアレディZは、先代型に比べて外観からメカニズムまで刷新され、フルモデルチェンジにほかならない。ところがプラットフォームなどは先代型と共通で、型式にも変更はなく、あくまでも制度的な話だがマイナーチェンジの扱いになった。
フェアレディZの開発者に型式が変わっていない理由を尋ねると「型式を新たに申請するには、高額の費用がかかるため」と説明された。
日産フェアレディZのフロントスタイリング画像はこちら
以上のように型式の取り扱いは、車種によってさまざまだ。とくに近年は、昔に比べてデザインの進化が安定期に入った。外観はあまり変わらないのに、型式が変更されるパターンが増えている。