ロータス初のPHEVとなったエレトレX
パワーユニットは、ハイブリッド専用設計の2リッター直列4気筒ターボエンジンに2モーターを組み合わせ、システム総合最高出力は952馬力。これはエレトレのフラッグシップである「900」グレードの918馬力を大きく上まわる。さらに車両重量は2575〜2625kgとされており、2745kgのエレトレ900よりも軽い。パフォーマンスにもかなり期待できそうだ。
実際、エレトレXの0-96km/h加速は3.3秒。エレトレ900の0-100km/h加速2.95秒にはわずかに及ばないものの、このクラスのSUVとしては驚異的な数値といえる。
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ドライブモードは「EV」「ハイブリッド」「レンジエクステンデッド」「エンジンダイレクトドライブ」の4種類を用意し、モーター走行からエンジン走行まで幅広く対応するうようだ。また、DPMダイナミックパフォーマンスコントロールシステムの「ワンタッチスーパースピード」モードでは、ドリフトのような刺激的な挙動も楽しめるというから、おそらく電子制御を緩めたトラックモードのような設定も備わっているのだろう。
そのほかの主な特徴を挙げると、
■5段階の高さ調整が可能なデュアルチャンバーエアサスペンション
■ブレンボ製6ピストンブレーキシステム
■最大120kgのダウンフォースを生む4段階調整式アクティブリヤウイング
■サテン仕上げの二重織りカーボンファイバーとイタリア製アルカンターラによる軽量かつ高級な内装
■70kWhバッテリーによりCLTC基準で最大420kmのEV走行
■エンジン併用時の航続距離は最大1416km(CLTC)
■燃費は100kmあたり0.07リットル
■6Cスーパーチャージャーにより約8分で30%から80%まで充電可能
といった具合だ。
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エレトレXの登場は、内燃機関を愛するロータスファンにとって大きな希望といえるかもしれない。というのも、このモデルが示しているのは「ロータスはまだ完全にエンジンを捨てていない」という事実だからだ。
実際、日本のロータス広報によれば、内燃機関モデルであるエミーラの生産延長も決まっているという。EV化の流れが加速するなかでも、ロータスは独自のバランスを模索している最中なのだろう。
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かつて「軽さこそすべて」と語ったチャプマンの哲学からは遠く離れた存在にも見えるエレトレXだが、そのなかに最新技術と走りの情熱を詰め込もうとしている点は、やはりロータスらしい。エレトレXは、電動化時代におけるロータスの新たな答えなのかもしれない。