年次改良でGRヤリスがまたも魅力マシマシ! 26式は「ステアリング」と「足まわり」が違う (2/2ページ)

見えない部分にもテコ入れ

 EPSの設定変更については、サーキット走行やラリー参戦などでハイグリップタイヤを装着した際や、高いブレーキ制動力を必要とする高負荷での旋回時においても、アシストがしっかりと稼働するように改良されている。

 具体的には、トルクセンサー内のトーションバー剛性を最適化するとともに、ソフトウェア制御を変更した。これにより、ステアリングトルクの検出範囲を拡大させ、極めて高負荷での旋回時にも最適なアシストを行い、スムースなステアリング操作を実現している。

 タイヤは、RZ”High performance” + Aero performance packageおよびRZ”High performance”の標準装着タイヤが「ブリヂストン POTENZA RACE」に変更された。モータースポーツにおける高いグリップ性能を長時間維持させるため、現場でのテストを重ねて新開発したタイヤで、トレッドパターンや内部構造、ゴム配合を見直すことで、限界領域における車両のコントロール性を大幅に向上させた。市街地走行からサーキットでの限界走行まで、安定したパフォーマンスを実現する。また、タイヤ性能を最大限に引き出すため、フロントおよびリヤのショックアブソーバーの減衰力特性の最適化も行われている。

 メーカーオプションの仕様変更も実施された。これまで縦引きパーキングブレーキとナビパッケージもしくはコンフォートパッケージを同時装着の場合、シートヒーターおよびステアリングヒーターは非装着だったが、今回の仕様変更により、ナビパッケージ、コンフォートパッケージともに縦引きパーキングブレーキ選択時でもシートヒーターおよびステアリングヒーターが装着される。地味な変更だが、実用性は向上している。

 基本的なスペックは従来型からの変更はない。価格帯は361万7200円(RC・6MT)〜588万2200円(RZ”High performance” + Aero performance package・GR-DAT、いずれも税込)となる。

 GRヤリスは、トヨタがモータースポーツ活動を通じて得た知見を市販車に反映させる象徴的なモデルだ。毎年のように改良を続け、「○○式」という年式呼称を採用している点も、継続的な進化を示している。26式での変更点は、派手な性能向上ではなく、実際にサーキットやラリーで使用するなかで見えてきた課題を着実に解決する内容だ。こうした地道な改良の積み重ねが、GRヤリスというクルマの完成度を高め続けているといえるだろう。


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