オタク御用達のクルマ用アイテムが「ファッションシーン」でヒットってどういうこと? いま街のオシャレ好きにドライビングシューズがウケていた (2/2ページ)

斬新なシルエットが大人気に

 では、なぜこんなニッチな商品がいま若者にバカウケなのか。背景には、1990年代後半から2000年代初頭に流行したY2K(Year2000)ファッションの再ブームがあるという。具体的にはギャル文化、サイバー・ポップ、スポーティ、レトロフューチャーといったカテゴリーだ。その”スポーティ”のカテゴリーで、2000年頃に誕生し、当時流行したこのSPEEDCATシリーズがドンピシャというわけだ。

 SPEEDCATはレーシングシューズをルーツにもつだけに、シルエットが非常に薄い。これは、ソールが薄いことによって、ペダルをスムースに操作できるというレースシーン直系の思想が落とし込まれている。ソールの形状やデザイン、アウターもちゃんと細身で、レーシングシューズと同様にペダル操作を快適に行うための工夫がなされている。もちろん、薄くて細身なだけでなく、かかとまでソールが伸びているので、ちゃんとドライビングシューズとしての役割も兼ねている。WEB CARTOPの読者的には重要なポイントなはず(!?)。

 この薄くて細身な形がシンプルでスマートと見直され、ここ1〜2年で世界中の芸能人が履き始めたとのこと。日本で人気の韓国系ガールズアイドルも愛用しており、それを見たファンたちが真似したという事情もある。そのほかにも、いままでわりとボリュームのあったスニーカーが流行していたので、このスマートなシルエットが逆に新鮮という意見も。ところで、SPEEDCATという名前こそ知っているものの、これが本来ドライビングシューズであるということまで、みんな知ってるのだろうか……? 個人的には気になるポイントだ。

 最近ではこのSPEEDCATをベースに、モデルやタレント、その他ブランドとコラボした独創的なモデルも続々と登場し、人気を博している。ただし、このSPEEDCATは設計が細身なので、どうしてもサイズが合わない人もいるそう。なので、試着してからの購入をオススメしたい。一般的なモデルであれば、1足1万円前後から販売されているようだ。

 マニアックだったドライビングシューズがいつの間にか市民権を得ているいまこそ、クルマ好きは堂々とドライビングシューズを履いても違和感がないかもしれない。ドライビングシューズというマニアックなアイテムが令和のいま、時代に追いついたのであった。


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WEB CARTOP 井上悠大 INOUE YUTAI

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