ハイパワーな4WD車が有利か
日本勢では、0-100km/h加速は5.2~5.5秒とたいしたことはないが、峠で速そうなのはまずGRヤリス、それも6速MTではなくDATのほうだ。DATのほうがシフトチェンジのロスがないし、ギア比も細分化されているので、とくに峠ではMTよりもずっと速く走れるはず。日本車の峠最強マシンだと思う。
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その点では、ノートオーラNISMOの4WDも峠の規模によってはかなり速いはずだ。瞬発力ならGRヤリスにぜんぜん負けないどころか、むしろ上。ただし、最高速が100km/hを超えるようなストレート区間があると、オーラNISMOは加速力が頭打ちになる。そうでない狭い峠なら、GRヤリスよりも高いポテンシャルを発揮するかもしれない。
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FFだと、ルノー・メガーヌRSが絶版となった2026年2月の時点では、やっぱりシビック タイプRをおいてほかにない。FFなのでスタートは不利だが、走り出してしまえばあまり関係ないし、デュアルアクシスストラットは峠のようなシーンでもより効いてくるはず。車体もサイズのわりに軽量なので、意外に峠によっては4WD勢を蹴散らす速さを見せるかもしれない。
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FRだと国産車ではなかなか候補がないので、ここはBMW M2が速そうだ。ただし、現行モデルはやや大柄で、0-100km/h加速も4.0秒とまずまず。峠でもそれなりに速いことには違いなさそうだが、上記の車種たちをしのぐほどかというと、それは難しそうな気がする。ほかのFR勢は大柄で重いクルマが多いので、”峠で速そうなクルマ”というのは、見渡した感じあまりなさそうだ。
「それでも国産車を……!」となればGR86やBRZ、ロードスターといったクルマが挙がるだろう。これらの2リッター前後のエンジンを搭載するクルマは峠で乗ると楽しい。しかし、速さにスポットを当てると候補には入らないか……。
ミッドシップだと、まもなく絶版になるがアルピーヌA110が速いと思う。サイズ的にも小柄だし、パワーもそれなりにあるし、ミッドシップでトラクションにも優れるので、けっこう速そうだ。
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どんな峠でもマルチに速い……総合的に考えると、本当に小さなRばかりの小規模な峠だったら、小ささと軽さを生かして、GRヤリスのDAT搭載車が格上のクラスを負かす速さを見せそうな気もするのだが、普通に考えるとパワーとトラクション、ハンドリングと重量のバランスに秀でたアウディRS3なのかな、という気がする。
ところで、まもなくトヨタから出るとウワサのミッドシップ4WDモデルに強力なエンジンが搭載されて出てきたら、まぎれもなく峠において最強候補筆頭じゃないかと思うけれど、果たしてどうなることか。
まあ、実際に乗り比べてみないとわからないけれど、筆者の予想としてはこんな感じです。あしからず。