この記事をまとめると
■BMWの3桁車名の最初の数字は車格を表している
■BMWの最初のクルマは課税基準と馬力がそのまま車名になっていた
■固有名詞を車名としたのは1955年登場のイセッタが最後となっている
意味を理解すれば車両の概要がわかるBMW
BMWの車名には明確なルールがあることはご存じだろうか。基本となるのは三桁の数字で、最初の数字はボディサイズを示している。ここには、1から8までの数字が割り当てられているが、実際に数字と車両を見比べれば、数字が大きくなるごとにボディが大型化していることがわかる。最初の数字をベースに1シリーズや3シリーズなどといった呼び方をすることもある。
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また、この最初の数字には奇数がセダンなどのオーソドックスなボディ形状、偶数はクーペなどの派生モデルといったルールもある。奇数と偶数の区別を具体的にいえば、1シリーズはハッチバックで2シリーズはクーペとミニバン、3シリーズや5シリーズ、7シリーズはセダンが基本で、4シリーズや6シリーズ、8シリーズはクーペといった風になっている。ただし、4ドアクーペが偶数に分類されている点は、BMWの命名ルールにおいて、初心者にはわかりづらい注意ポイントになっている。
下二桁の数字は、かつてはエンジン排気量を示していたが、現在は「バーチャル排気量」を示すことになっている。バーチャル排気量という考え方は少々わかりづらいが、自然吸気のエンジンであれば何リッター相当のパワーを発揮する……と理解するといいだろう。このあたり、ダウンサイジングターボや電動化によって、排気量=パフォーマンスといえなくなってきたテクノロジートレンドへの対応といえる。
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三桁の数字の末尾にはアルファベットがつく。これはパワートレインの種類を示すもので、iはガソリンエンジン、dはディーゼルエンジン、eはプラグインハイブリッドとなっている。ちなみに、後述する電気自動車のサブブランド「BMW i」との混同を避けるため、ガソリンエンジン車に「i」をつけるという法則は消滅しつつある。
数字の前にアルファベットがつく車名も増えている。最初にXがつくのはSUVスタイル(BMWではSAV、スポーツ・アクティビティ・ビークルと呼ぶ)を意味しており、Zで始まるのは2シーターのロードスター(オープンカー)を意味する。なお、X系においても奇数はオーソドックスなボディスタイル、偶数はクーペSUVスタイルと統一感のある区別がされている。
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電気自動車については、BMW iというサブブランドで展開しているが、これらはイノベーションを意味する「i」に一桁数字を加える名前をつけている。この数字は車格を表現しているもので、大きくなるほどボディも大型化する。SUVスタイルの電気自動車についてはiXの後ろに数字をつけるカタチとなる。基本的にはエンジン車のルールに従っているといえる。