この記事をまとめると
■いま中国市場で欧州高級車が苦戦をしている
■そうしたなかでファーウェイ系の高級ブランド「マエストロS800」がバカ売れしている
■マエストロS800はロールス・ロイスやマイバッハの半値ほどで手に入る
中国市場を席巻している中国産高級車
アメリカを抜いて中国が世界最大の自動車市場となってもうだいぶ経つ。そんな中国市場でかつて好調なセールスを記録していたのが、ロールス・ロイスやメルセデス・マイバッハなどの、いわゆる高級ブランド車たちだ。伝統と歴史に裏打ちされた価値を武器に、超高額なモデルを売りに売っていた彼らに、いま異変が起きている。
売り上げが急激に減少しているのだ。そして代わりに台頭してきたのが、中国メーカーによる国産高級車だ。それを象徴するのが、スマートフォンで一時代を築き上げたファーウェイが、その自動車ブランドアライアンス「HIMA(ハーモニー・インテリジェント・モビリティ・アライアンス)」のもとでJAC(江淮汽車)とタッグを組んで作り上げた高級ブランド「MAEXTRO(マエストロ)」のS800だ。
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マエストロS800は、2025年5月に中国で正式発売された大型ラグジュアリーセダン。全長5480mm、全幅2000mm、全高1536mm、ホイールベース3370mmという堂々たる体躯は、まさにショーファーカーそのもの。このサイズ感からして、メルセデス・マイバッハやロールスロイスに真っ向勝負を挑んでいる。
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パワートレインも見逃せない。マエストロS800は、純電動(BEV)とレンジエクステンダー(EREV)の2系統を用意する。BEV版においては、デュアルモーターからトライモーターまで展開され、システム出力は最大635kW(約860馬力)に達するモデルもラインアップする。トライモーター仕様の0-100km/h加速は4.3秒を誇り、この巨体からは想像ができないほどの俊足ぶりを披露する。
バッテリーは最大97kWhのファーウェイ製リチウムイオン電池を搭載し、BEVモデルで650〜670km(CLTC値)の航続距離を実現。さらにレンジエクステンダー仕様であれば、1.5リッターターボエンジンを発電用に用いることで、最大1333km(CLTC値)という驚異的な航続距離を誇る。しかも800Vアーキテクチャを採用しており、BEVモデルの急速充電は10%→80%をわずか約12分で完了するというから恐ろしい。
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シャシー性能も抜かりない。フロントはダブルウイッシュボーン、リヤはマルチリンクに加え、エアサスペンションとアクティブ制御を組み合わせた最新の車体制御システムを採用。最大で±12度の後輪操舵を可能とし、全長5.5mの巨体ながら最小回転半径は約5mという取りまわし性能を実現している。加えて、いわゆるクラブウォーク(カニ走り)まで可能だというからあっぱれだ。