都市の成熟度指標といっても過言じゃない! 1位大阪・2位東京の「道路率」とは? (2/2ページ)

人口集積と平野部の多さが道路率を決める

「道路率がもっとも高い都道府県はどこか?」と考えると、ほとんどの人が東京都と思うのではないだろうか。ところが、国土交通省「道路統計年報2024」によると、1位は大阪府で8.35%、東京都は8.19%の2位である。差はわずか0.16ポイントだが、なぜ大阪が首位なのだろうか。

 その理由は「分母となる都道府県の総面積の違い」にある。前述の年報によると、東京都の面積は2,200平方キロメートルである。このなかには道路網が希薄な奥多摩地区、そして伊豆諸島・小笠原諸島といった離島が含まれており、分母を大きく押し上げる要因となっている。

 一方、大阪府の面積は1,905平方キロメートルと、より小さくコンパクトにまとまっており、市街化された都市部の占める割合が高い。また、都市計画道路の整備密度が高いことも背景にある。結果として、面積あたりの道路部面積を算出したとき、地理的な「広さのハンデ」が東京都に生じる構造になっている。

 3位は神奈川県(7.17%)、4位は埼玉県(7.05%)、5位は愛知県(6.66%)、6位は福岡県(4.97%)と続き、全国最下位は北海道の0.89%である。全国平均2.07%と比べると、上位都府県がいかに突出しているかがわかる。人口集積が高く平野部の多い都道府県が上位に並ぶのは、道路率の算出方法からみて当然だ。

 なお、京都府は23位(2.17%)、兵庫県は14位(2.83%)にとどまっており、「近畿圏だから高い」とは一概にいえない。道路率は都市機能の密度を映し出す鏡であり、大阪・東京の両都市圏が全国のなかで別格の水準に立っているという事実は、改めて都市としての成熟度や都市インフラの密度を示すものといえるだろう。


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