2025年度の新車販売は「トヨタ」「N-BOX」がやっぱり強かった! 注目すべきは本気になったトヨタが前年比1400%も売ったbZ4X (2/2ページ)

強さを見せるトヨタだが気になる点も

 登録車のみではトップ10のうちトヨタ車が8車を占めるという、安定した「トヨタ一強」状態を具現化したかのような結果となった。

 トップ10内に入っているトヨタ8車のうち前年度比で100%超えしているのは、ライズ、ルーミー、ヴォクシー、ノアのみとなっている。他メーカー車を見ても、前年度比で100%を超えている車種は珍しいので、登録車の2025事業年度の販売状況は好調とは表現できないなか、トヨタ一強状況が続いたことになる。

 トヨタ車のなかで気になるのはクラウンシリーズといえる。セダン、クロスオーバー、スポーツ、エステートと揃うワイドラインアップなだけではなく、年間を通じても新規受注停止期間もあまりなく、納期もトヨタ車のなかでも短めの状況となっているにしては、勢いがいまひとつのように見える。

 逆に、特筆すべきはbZ4Xで、前年度比で1453.2%となった。2025年秋の改良後の販売台数がめざましい勢いで伸びている。改良により車両自体の魅力が増したこともあるが、「販売のトヨタ」ともいわれるトヨタが自社系正規ディーラーを総動員して本気の売り込みを行った結果でもあり、業界トップの本気のBEV販売姿勢を、BEV中心となる輸入車業界関係者からは「相乗効果が期待できる」と歓迎する声も聞くことができた。

 トヨタ以外ではスズキ・クロスビーが2025事業年度後半に改良を行ったこともあり、販売好調となっている。中古車相場をみると高めに安定しているようでもあり、スズキの隠し玉としてメキメキと存在感を見せているようである。

 社会情勢をみると、まさに不安だらけとなっており、2026事業年度における新車販売も市場環境が厳しい状況が続いていきそうである。社会不安が広がるなかではより確実なものを頼る傾向もあるので、トヨタ一強もまだまだ続くのではないかとも考えている。

 いま販売現場をまわると、程度の差こそあれブランドに関係なく販売現場の働き手不足が深刻となっているのがよくわかる。基本的スタイルは昭和のころと変わりないともいえる新車販売の世界、時代にそぐわない販売体制が、新車販売がいまいち盛り上がらない一因になっているのではないかと考えている。そろそろ令和にふさわしいスマートな売り方を模索しないといけないのではないかと、販売ランキングを見て感じた。

2025事業年度締め車名(通称名)別年間新車販売ランキング トップ30

1位:ホンダN-BOX 19万8893台
2位:スズキ・スペーシア 16万3054台
3位:トヨタ・ヤリス 15万4627台
4位:ダイハツ・ムーヴ 13万2969台
5位:トヨタ・カローラ 12万5932台
6位:ダイハツ・タント 12万4103台
7位:トヨタ・ライズ 10万7275台
8位:トヨタ・シエンタ 10万5364台
9位:トヨタ・ルーミー 9万5164台
10位:ホンダ・フリード 8万9294台
11位:スズキ・ハスラー 8万7529台
12位:トヨタ・ヴォクシー 8万2663台
13位:トヨタ・アルファード 8万1357台
14位:日産ルークス 8万0095台
15位:トヨタ・ノア 7万9658台
16位:日産ノート 7万3436台
17位:スズキ・ワゴンR 7万0429台
18位:ホンダ・ヴェゼル 6万9983台
19位:日産セレナ 6万9368台
20位:トヨタ・アクア 6万5569台
21位:三菱デリカミニ/eK 6万4079台
22位:ホンダ・ステップワゴン 5万6610台
23位:ダイハツ・ミラ 5万5792台
24位:スズキ・アルト 5万5240台
25位:トヨタ・クラウン 5万2681台
26位:スズキ・ソリオ 5万2642台
27位:トヨタ・プリウス 5万1584台
28位:スズキ・ジムニー(シエラ&ノマド) 5万1358台
29位:トヨタ・ハリアー 4万9882台
30位:ホンダ・フィット 4万5656台


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小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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2019年式トヨタ・カローラ セダン S
趣味
乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
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渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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