フィットの販売不振はヤリスに負けたわけじゃない! 4代目が陥った深刻な「戦略ミス」とは (1/3ページ)

この記事をまとめると

■新車販売において、新型ホンダ・フィットが苦戦している

■製品の出来が悪いというわけではなく戦略ミスによるものだという

■最大のライバルが同社の軽、N-BOXとなっているのも大きな要因のひとつだ

2020年度の販売台数は全体11位の9万4311台

 新型ホンダ フィットの販売が苦戦している。自販連(日本自動車販売協会連合会)統計によると、2020事業年度(2020年4月から2021年3月)締めでの年間販売台数において、フィットの販売台数は9万4311台となり、平均月販台数では約7859台となった。新型フィットの月販目標台数は1万台なので、統計を見ても苦戦なのは明らか。

 ただし、この月販目標台数は“あくまで目標値”としているもののように見える。ホンダはかねがね、販売現場へは“ハッパ”をかける意味もあり、一般向けに発信する月販目標台数より、さらに多い台数を指示しているといわている。

 筆者としては現行モデルがデビューした時に、月販目標台数が1万台というのを見て、「かなり厳しい数字」だと感じた。

 コロナ禍や半導体の供給不足など、平時とは異なる状況下でもあるので単純に販売台数を比べることはできないが、それでもフィットは元気がないように見える。

 同クラスではヤリスがよく売れているが、これは街なかを走るヤリスを見てもわかるとおり、かなり「わ」ナンバー、つまりレンタカーとしてのフリート販売も行われ販売台数の上積みが行われているのである。フィットがまったくフリート販売を行っていないというわけではないが、ヤリスほど露骨なレベルでは行われていない。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

-

愛車
2019年式トヨタ・カローラ セダン S
趣味
乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
好きな有名人
渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

新着情報