超有名映画の劇中車を1台ご自宅にいかが? オークション出展車が意外にも庶民が手の出せる落札価格だった (2/2ページ)

あこがれのクルマであっても意外に高くない?

エブリマンズ・カー(ブレードランナー)

 SF映画の金字塔といまも評価が衰えていないのがリドリー・スコット監督の「ブレードランナー」原作小説やハリソン・フォード、ルトガー・ハウアーの名演技もさることながら、プロダクトデザインを担ったシド・ミードの貢献度は計り知れないものがあるかと。劇中でデッカードが駆るポリス・スピナーをはじめ、タイレル社屋やデッカードのキッチンまで、未来志向とリアリティを両立したデザインは色あせることがありません。

 こちらは劇中のディストピア的な都市景観を彩る、一般市民向けの量産型アーバン・ビークル(都市型車両)として設定されたクルマですが、一見してミードの作品だとわかるもの。撮影時は重機でけん引したとのことで、エンジンレスの不動車ながら、外観は細部に至るまで精巧なディテールが施されています。

 とはいえ、ポリス・スピナーがレストアされて個人コレクターの手もとにある以上、実物大のミード作品となれば動かずとも希少価値は抜群。にもかかわらず、落札価格の8960ユーロ(約165万円)は、コレクターにとっては不当なほどの安値に違いありません。

プジョー407(TAXi4&5)

 クルマ好きがにやにやしながら楽しんでいるのが、映画「タクシー」シリーズでしょう。タクシーに用いられるプジョーのセダンがシリーズを追うごとに進化し、ギミックも派手というか荒唐無稽になっていく醍醐味は、ほかに代えがたい魅力に違いありません。

 こちらは、4作目と5作目で登場した407 V6ベースの「変形後」を再現したレプリカマシン。ですが、ボディキットは映画に登場したクルマから型を取り、細部に至るまで忠実に再現されたもの。フロント/リヤバンパーやサイドスカート、そして特徴的な大型リヤウイングは、映画と同じくステンレスによる造形がなされています。

 また、片側8cmの拡幅がなされたフェンダーにしても同様で、ファットなタイヤ&ホイールとあいまって独特の迫力をみなぎらせています。もちろん、実走可能であり世界的な公道ラリー「Gumball 3000(2019年)」にも参加したとのこと。

 落札価格5万3760ユーロ(約990万円)とそこそこな強気値段ですが、タクシーのルーフライトもしっかり載せてあるので、入手後のアルバイトによる返済も十分可能ではないでしょうか(笑)。


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石橋 寛 ISHIBASHI HIROSHI

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