スーパーカー史に名を残す傑作に
カウンタックはここからさらに進化を続けていく。
1978年にはタイヤサイズの拡大に伴って、前後にオーバーフェンダーを採用した「LP400S」が登場。このLP400Sでは最高出力は353馬力と発表されたが、最大トルクは逆にわずかながら向上。かつその発生回転数が低められたことで実用域での扱いやすさはより魅力的なものになった。またこのLP400Sには「シリーズ1」、「シリーズ2」、「シリーズ3」という3タイプの仕様が存在するが、シリーズ2まではロー・ボディー、シリーズ3では居住空間を上下方向で拡大するためハイ・ボディーが採用されている。
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1982年になると、ランボルギーニはさらにカウンタックを「LP500S」へとマイナーチェンジする。その最大の特徴は、車名が示すとおりV型12気筒エンジンが5リッターへと排気量拡大されたことで、最高出力はここで再びファーストモデルのLP400と同じ375馬力というスペックを得る。LP500Sの生産は1984年まで続けられるが、同じ年にはライバルのフェラーリからは、BBシリーズの後継車となる新世代V型12気筒ミッドシップの「テスタロッサ」が登場。
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それに対抗するためにランボルギーニは、5リッターのV型12気筒エンジンをDOHC48バルブ化するなどの改良を加えたニューモデル、「5000QV」を1985年に発表する。QVとはイタリア語で4バルブを意味する、クワトロバルボーレの意である。最高出力は455馬力にまで強化され。カウンタックはさらに魅力的なスーパーカーとなった。
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そしてこの5000QVの後継車として、ランボルギーニが創立25周年を迎えたアニバーサリー・イヤーの1988年に発表されたのが、カウンタックの最終進化型となった、その名も「アニバーサリー」だ。さらに現代的に洗練されたボディは、現在では自らのハイパーカー・メーカー、パガーニ社を率いる立場にある、オラチオ・パガーニのデザインによるもの。
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ミッドのV型12気筒エンジンは、少なくともスペック上は5000QVのそれから変化はなかったが、カスタマーの多くはその扱いやすさがさらに向上したことを指摘する。アニバーサリーは1990年まで生産が継続され、最後の1台は同年7月4日にラインオフ。それによってカウンタックの長い歴史には、終止符が打たれることになった。
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参考までにアニバーサリーの生産台数は、カウンタック・シリーズのなかでは最大となる657台。カウンタックの人気は最後まで衰えることはなかったのだ。