ただ停めればOKではない
大型枠は次の人のために綺麗に駐める
大型車用の駐車枠は、広く見えても実際には余裕がない。とくに大型トラック同士が並ぶと、少し斜めに駐まっているだけで隣のクルマが入りづらくなる。出るときも、角度が悪いと何度も切り返すことになる。だからトラックドライバー同士では、枠内にできるだけ真っすぐ駐めることが重要視される。
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自分が駐められればそれで終わり、ではない。隣のクルマがドアを開けられるか、あとから来るクルマが入れるか、先に駐まっているクルマが出るときに困らないか、などと考えて駐めるのが、プロ同士のマナーでありルールだ。
枠外に駐めるときほど、動線を読む
サービスエリアや道の駅では、深夜になると大型枠がいっぱいになることがある。どうしても正式な枠に入れず、やむを得ず枠外に駐める場面もある。そんなときに重要なのが、ほかのクルマの動線をふさがないことだ。具体的には、出入口をふさがない、通路を狭くしすぎない、ほかのトラックが切り返すスペースを残す、朝早く出るクルマの前をふさがないなどがあるが、ベテランドライバーほど、空いている場所を見つけてもすぐには入らない。
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ここに駐めたら誰かが出られなくならないか、朝になったら混む場所ではないか、大型が曲がってくる角度にかぶっていないか、といったケースを考慮して、すべてがクリアなら駐めるというプロセスを踏むからだ。
ほかのトラックの後方に停車しない
これはそのトラックがバックできなくなるということ以外にも色々と理由がある。バックに関していえば、トラックは前に出るだけでなく、状況によっては一度バックして角度を作らないと出られないケースが考えられるが、ほかにも荷降ろし場・待機場・SAやPAでは、後ろ側から次のような作業や確認をすることがある。たとえば後部ドアやゲートを開ける、荷台・封印・テールランプまわりの確認、トレーラーの連結・切り離しやエアホース確認などがそれにあたる。
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つまり、トラックの後ろは単なる空きスペースではなく、動くため・作業するための逃げ場ということなのだ。そこを塞ぐと、前に出られそうに見えても実際には身動きが取れなくなることもあるため、基本の暗黙ルールとしてほかのトラックの後部には駐車しないのだ。
ここまで紹介したトラックドライバー同士の暗黙のルールだが、知らない人から見ればトラックドライバーだけが知る秘密のように見えるかもしれない。しかし、その中身をよく見ればほとんどはとてもシンプルで、人のことを考慮するという意識の上に成り立っているものばかりだ。つまり道路の上だけでなく、駐車場や休憩場所にも、プロ同士の無言のやり取りがあるというわけだ。
※記事内の一部にAIにて生成した画像を使用しています