この記事をまとめると
■トヨタ・ホンダ・日産が北米生産車の日本導入を実施・計画している
■トヨタはアメリカに11カ所の生産拠点を展開している
■日系メーカーの北米生産はいまでは現地生産が主流となっている
北米の日系メーカー自動車生産の実態とは
アメリカ生産の日本車が続々と日本に正規輸入され、発売されることが決まった。一部メディアでは「逆輸入」と称するなど、自動車メディアのみならず一般ニュースとしてテレビやウェブで取り上げられている。日米通商交渉における、日本政府とトランプ政権との「ディール」によって、日本としてはアメリカへの輸出でかかる関税を抑制するためには、受け入れざるを得なかった条件のひとつだといえよう。
ちなみに、本来の逆輸入とは「日本で生産して輸出したクルマを日本に輸入する」場合を指す。たとえば、日産九州やトヨタ九州から輸出されたSUVなどをあらためて輸入する場合に用いられる。
そんなアメリカ生産の日本車だが、たとえばフルサイズピックアップトラックのトヨタ「タンドラ」はテキサス州サンアントニオ工場から輸入する。
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トヨタの場合、新車および部品などの生産拠点がアメリカには11カ所ある。このうち、トヨタ・モーター・マニュファクチャリング・ケンタッキー(TMMK)では、「RAV4」、「カムリ」。トヨタ・モーター・マニュファクチャリング・インディアナ(TMMI)では「ハイランダー」、「グランドハイランダー」、「シエナ」、レクサス「TX」。前述のトヨタ・モーター・マニュファクチャリング・テキサス(TMMTX)では、「タンドラ」、「セコイヤ」。さらに、マツダとの合弁事業であるマツダ・トヨタ・マニュファクチャリング・USA(MTM)で「カローラクロス」を生産している。
このほか、今後の米国との通商政策の動向が気になるカナダのトヨタ・モーター・マニュファクチャリング・カナダ(TMMC)では、レクサス「RX」、「NX」、「RAV4」を。また、メキシコの2拠点でミッドサイズピックアップトラックの「タコマ」を生産している。
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トヨタは2025年11月に、今後5年間で最大100億ドル(1ドル160円換算で1兆6000億円)をアメリカに投資するとしており、今年3月にはこのうちの10億ドル(1600億円)をケンタッキー工場とインディアナ工場に投資すると発表している。
最後に、グローバルでの日系メーカー全体での車両製造工場の数を確認しておきたい。自動車メーカー各社で作る業界団体の日本自動車工業会によれば、2025年3月31日現在で、全世界で四輪車工場は170カ所。このうち、アメリカは15カ所である。
理由はともあれ、タンドラのほか、トヨタでは「ハイランダー」と「カムリ」、ホンダは「パスポート」とアキュラ「インテグラ」、そして日産は「ムラーノ」を日本に正規輸入する。