アウディ伝統の直5エンジン50周年の記念車が日本に100台だけ入ってくる! 最後の「純直5エンジン車」になるかもしれない「RS3」は争奪戦必至!?

この記事をまとめると

アウディを象徴する直列5気筒エンジンが2026年で誕生50周年を迎えた

■節目を記念する世界750台限定の「RS3コンペティションリミテッド」が登場

■RS3コンペティションリミテッドはアウディの直5エンジンの集大成となっている

純内燃機関のアウディ直5に残された時間はあとわずか

 クルマ好きなら忘れられないエンジンというものがあるだろう。フェラーリのV12やポルシェの水平対向6気筒、ホンダのVTECエンジン、マツダのロータリーなんかもそうだ。そして、アウディであれば、絶対に外せないのが「直列5気筒エンジン」だ。

 そんなアウディのアイコンともいえる直5エンジンだが、そのルーツは1976年にまでさかのぼる。当時のアウディは上級モデル向けの新しいパワーユニットを求めていた。しかし、コンパクトなエンジンルームに直列6気筒を収めるのは難しく、かといって4気筒では力不足。そこで、4気筒のコンパクトさと6気筒の滑らかさを両立する「直列5気筒エンジン」という最適解を導き出したのだ。

 そして、厳しい制約から生まれたこのエンジンが、アウディの運命を大きく変えることになる。1980年に登場したクワトロに搭載されると、その後のWRC参戦を通じて独特のサウンドと強大なターボパワーで世界ラリー選手権を席巻し、1980年代のグループB時代を象徴するエンジンとして名を刻んだ。

 その後もアウディ・スポーツクワトロやアウディRS2アバントなど、数々の名車に搭載され、アウディの高性能モデルの象徴として受け継がれてきた。

 しかも、直5エンジンの魅力は、単純なスペックではない。最大の特徴はそのサウンドにある。「1-2-4-5-3」という直5ならではの独特な点火順序によって生まれる排気音は、4気筒でも6気筒でもない、荒々しくも官能的なサウンドを奏でる。アウディ自身もRSスポーツエキゾーストによって、その個性をさらに強調している。

 そんなアウディのアイコンともいえる直5エンジンが、2026年で誕生50周年を迎えた。その節目を祝うべく登場したのが、RS3スポーツバック/セダンの「コンペティションリミテッド」の日本導入が発表された。世界限定750台のうち、日本にはスポーツバック70台、セダン30台の合計100台のみが導入される。

 今回のコンペティションリミテッドが搭載するのは、2.5リッター直列5気筒ターボ。最高出力400馬力、最大トルク500Nmを発生し、0-100km/h加速は3.8秒。最高速度は290km/hに達する。

 専用の3ウェイ調整式コイルオーバーサスペンションや強化リヤスタビライザー、セラミックブレーキ、専用セッティングのクワトロシステムを採用し、さらに遮音材を減らしてエンジンサウンドをよりダイレクトに楽しめるよう仕上げられている。

 そして、ボディカラーも特別だ。1984年の伝説的ホモロゲーションモデルであるスポーツクワトロをオマージュしたマラカイトグリーンを設定し、さらにマットネオジムゴールドのアクセントや専用バケットシートなど、歴代の名車たちへの敬意が随所に込められている。

 アウディRS3コンペティションリミテッドの価格は、スポーツバックが1399万円、セダンが1418万円となる。

 電動化が加速する現在、この直5エンジンの未来が永遠ではないことは誰もが理解している。だからこそ、このRS3コンペティションリミテッドには特別な意味がある。RS3コンペティションリミテッドは、50年にわたってアウディを象徴してきた直5エンジンへの最大級のオマージュであり、もしかすると新車で手にできる最後の純粋な直5スポーツモデルになるかもしれない。このモデルは、「アウディの直5エンジンの集大成」であることに最大の価値があるのだ。


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