この記事をまとめると
■WRC第7戦「ラリージャパン」が愛知県・岐阜県を舞台に開催された
■国内最高峰シリーズである全日本ラリー選手権とは桁違いのスケールを誇る
■全日本ラリー選手権と比較して10倍近いスタッフが必要になる競技だ
ラリージャパンを支えるスタッフたち
WRC(世界ラリー選手権)第7戦「フォーラムエイト・ラリージャパン」が5月28日〜31日、愛知県・岐阜県を舞台に開催。今年もデイ1から激しいバトルが展開され、既報のとおり、TOYOTA GAZOO RACING WRTでGR Yaris Rally1を駆るエルフィン・エバンス選手がシーズン2勝目、ラリージャパンとしては自身3度目の優勝を飾った。
残念ながら第3戦のサファリ、第4戦のクロアチアと2連勝を果たしている日本人ドライバーの勝田貴元選手はデイ1でパンクに見舞われたことにより4位に終わったほか、デイ1まで上位争いを展開していたオリバー・ソルベルグ選手もデイ2でコースアウトとなり、デイリタイヤを喫したが、それでもセバスチャン・オジェ選手が2位、サミ・パヤリ選手が3位で表彰台を獲得したことでトヨタ勢が1-2-3-4フィニッシュを達成。下馬評どおり、GR Yaris Rally1のパフォーマンスは高く、i20 N Rally1を投入するHYUNDAI SHELL MOBIS WRTやPuma Rally1を投入するM-SPORT FORD WRTなどのライバルを寄せ付けない速さを見せていた。
WRC 第7戦「フォーラムエイト・ラリージャパン」を走るTOYOTA GAZOO RACING WRTでGR Yaris Rally1画像はこちら
ちなみに、これまでラリージャパンは2022年に中部エリアに舞台を移して復活して以来、晩秋の11月に開催されてきたが、今年は初夏の5月末に季節を移して開催された。そのため、これまでラリージャパンの名物となってきた山間部の美しい紅葉が見られなくなったほか、日照時間が長くなったことで、幻想的なナイトステージも消滅した。
しかし、その一方で、5月特有の新緑は美しく、また田植えが終わった田んぼもじつに風情のある光景で、海外から訪れたフォトグラファーたちも、SSやロードセクションを問わず、初夏を迎えた日本のロードサイドで精力的に撮影を行っていた。
WRC 第7戦「フォーラムエイト・ラリージャパン」画像はこちら
それにしても、ラリージャパンはやはり世界選手権だけあってその規模は大きく、国内最高峰シリーズである全日本ラリー選手権とは桁違いのスケールをもつ。
たとえば、動員されているオフィシャルの数を見ても、ラリージャパンでは純粋な競技オフィシャルとして約800人が稼働したほか、それ以外のスタッフとして約200名を配置。ドクターやナースなど医療関係者だけでも100名近くのスペシャリストが配置されており、これに加えて競技に関わるマーシャルサポーターとして約800名が運営を行っていたようだ。
そのほかにも、イベント会場でギャラリーの対応にあたる“おもてなしボランティア”や警備員、各自治体の職員、観光協会、商工会のメンバーもラリージャパンをサポート。少なく見積もっても、3000名以上の人々がラリージャパンの運営にかかわっているといわれているが、この数字からもWRCのスケールの大きさがうかがえることだろう。
WRC 第7戦「フォーラムエイト・ラリージャパン」で活躍するスタッフたち画像はこちら
さらにラリージャパンの競技運営にあたるラリークラブ「MOSCO」が用意したレンタカーの数が100台以上にのぼり、それに加えて各オフィシャルの個人車両も競技運営に活用している。