知能をもち滑るように走る! メルセデス・ベンツ新型Sクラスがまた一歩高級車の基準を引き上げた!! (2/2ページ)

クルマとAIが融合した「知能をもったフラッグシップ」

 メカニズム面の進化も見逃せない。S 580に搭載される4リッターV8ガソリンエンジンは、なんと高性能スポーツカーに使われることの多いフラットプレーンクランクを採用した。一般的に、フラットプレーンは高回転域のレスポンスに優れる一方で、振動対策が難しい。しかしメルセデス・ベンツは、ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)による緻密な制御と、エンジニアリングの粋を集めた振動対策により、高級セダンにふさわしい静粛性とスポーツカーのような鋭い吹き上がりを両立させた。また、ディーゼルモデルのS 450 dのパワーユニットも最新のものとなっている。

 ここですでに海外試乗会で同車に乗っているモータージャーナリストの清水和夫氏が登壇。新型Sクラスの走りを「乗ってみて驚きました。とくにドライバー席からの走り、快適性が素晴らしい。一番の驚きは、ロールしないのに突き上げがないことです。人間でいうところの体幹がしっかりしたような、そんな感覚ですね。V8エンジンも素晴らしい。本来スポーツカーが使うフラットプレーンを、あえて高級セダンにもってきた。振動を抑えながらも、気もちのいい吹き上がりを見せます。一方でディーゼルの乗り味も、低回転からトルクが出るので電気自動車の感覚に近い。これからの高級車は、馬力ではなく『IQ』で勝負する時代になると確信しました。AIエージェントが、ドライバーのミスや過信を防ぎ、安全と快適さを支えてくれる。まさに新しい世界です」と絶賛している。

 清水氏が指摘するように、ハードウェアの進化と、MB.OSによるソフトウェアの進化が融合していることが、新型Sクラスの真骨頂なのだ。

 メルセデス・ベンツは、1886年にカール・ベンツが自動車の特許を取得してから、2026年でちょうど140周年を迎えた。この記念すべき年に、フラッグシップであるSクラスをここまで進化させてきた。新型Sクラスは豪華なだけの乗りものではない。MB.OSという強力な頭脳を持ち、AIが自ら考え、かつてない官能的な走りを実現する「知能を持ったフラッグシップ」である。

 価格は、S 450 d 4MATICが1598万円、S 580 4MATIC longが2365万円。デリバリーは9月以降を予定している。

 いつの時代もSクラスは、「最善か、無か(The best or nothing)」というメルセデス・ベンツが掲げるスローガンを具現化してきた。Sクラスは、メルセデス・ベンツというブランドの未来そのものだ。新型Sクラスも時代の最先端を走り、そしてブランドの未来を切り開く存在となるだろう。


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