なによりも達成感が段違い また倶楽部MAZDA SPIRIT RACINGの120号車「倶楽部MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER」を武器にST-5Rクラスで2度目の富士24時間レース参戦を果たした吉田恭将選手も「昨年、初めて24時間レースに参戦したんですけど、とにかくレースの長さを実感しました。僕たちのクルマは2スティント続けて走る場合、3時間の走行になるんですけど、ずっと集中して走らなければいけないのでかなり大変でした。力を抜きながら、淡々と走ることが求められますし、自分のスティントが終わっても興奮した状態だったので、なかなか休めませんでした」と語る。
倶楽部MAZDA SPIRIT RACING 吉田恭将選手 画像はこちら
ちなみに、吉田選手は3兄弟の末っ子で、長男の吉田綜一郎選手は村上モータースの88号車「トレジャーワンwith村上モータースMAZDAロードスター」でST-5Rクラスに参戦。さらに次男の吉田隆之介選手は70号車「モティーズMOTOロードスター」で、サポートレースのロードスターカップに参戦するなど、3兄弟が富士スピードウェイに集結していた。
吉田綜一郎選手(右)・吉田恭将選手(中央)・吉田隆之介選手(左) 画像はこちら
このように富士24時間レースはドライバーにとって体力的にも精神的にも過酷な1戦だが、チームにとってもハードな1戦だ。自身もドライバーとして18号車「WedsSport GR86」でST-4クラスに参戦する浅野レーシングサービスのチーム代表、浅野武夫氏は「通常の5時間レースではスペアのエンジンやミッションは1基だけなんですけど、24時間レースの場合は2基ずつ用意したりとスペアパーツの数も違いますし、タイヤの使用本数に関しても5時間レースの場合は3セットですが、17セットぐらい使用するので6倍ぐらいの本数が必要になる。それにスタッフの数も多いので、参戦予算は通常の5時間レースより3倍ぐらいのコストが必要になりますね」と語る。
浅野レーシングサービスチーム代表 浅野武夫選手 画像はこちら
同じく自身もドライバーとして17号車「DXLアラゴスタNOPRO☆DEMIO」でST-5Fクラスに参戦するTEAM NOPROのチーム代表、野上敏彦氏も「計算上は6倍ですが、実際に使用するかは別として、タイヤ本数は通常の5時間レースに比べて10倍、ガソリンは4倍ぐらい準備をしていますからね。人件費を含めて参戦コストは通常の4倍前後はかかっていると思います」と語るように、莫大な参戦予算が必要になっているようだ。
TEAM NOPRO チーム代表 野上敏彦選手 画像はこちら
つまり、富士24時間レースはドライバーにとっても、チームにとっても大変なレースとなっているのだが、なぜ、そこまで大変な思いをして参戦しているのか?
「完走したときの達成感がすごいですし、ちょっとしたミスなら挽回できるところも24時間レースの魅力だと思います。大変ですけど、チームとしてはモチベーションを高めて戦えるレースです」と魅力を語るのは52号車「埼玉GB GR Supra GT4 EVO2」のステアリングを握る吉田広樹選手で、120号車「倶楽部MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER」の吉田恭将選手も「バーベキューをやっていたりと、お客さんもいつもと違う雰囲気ですし、花火もあったりでお祭りのような雰囲気です。ドライバーとしても特別な1戦で楽しいですね」と語る。
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さらに浅野レーシングサービスの浅野代表も「獲得できるポイントも多いですし、24時間レースだからこその戦い方もある。5時間レースの場合、ドライブスルーペナルティを受けたら、それで上位争いから脱落しますが、24時間レースならチャンスがある。最後まで生き残れるか……という部分がウエイトを占めるだけに、完走すれば達成感がありますね」と語れば、TEAM NOPROの野上代表も「24時間レースの魅力は、やっぱり達成感じゃないですかね。登山でも富士山みたいに高い山のほうが登頂したときの達成感はありますよね。レースもそうだと思います。大変だからこそ、完走できたときの達成感は格別です」と語る。
DXLパワーミネラルEVO☆NOPRO☆NCロードスター 画像はこちら
このように富士24時間レースはドライバーにとってもチームにとっても、過酷な大会となっているが、その一方で魅力も満載となっているだけに、年に一度の祭典として定着している。