現実のニュルと仮想世界も制した
2001年のALMSで圧勝したM3 GTRだったが、レギュレーション変更によりシーズン途中でALMSを去ることになった。しかしその後、2003年からニュルブルクリンク24時間レースに参戦を開始。そして2004年と2005年を連続して総合優勝という快挙を達成している。2005年の決勝では1-2フィニッシュを飾り、その圧倒的な強さは長くサーキットのファンの記憶に刻まれた。
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そして、M3 GTRがもうひとつの伝説を刻んだのが、ゲームの世界だ。2005年にEAから発売された「ニード・フォー・スピード モストウォンテッド」では、青と銀のツートーンカラーを纏ったM3 GTRが主人公の愛車として登場し、パッケージを飾るヒーローズカーとなった。ゲーム内では、メルセデス・SLRマクラーレンやランボルギーニ・ムルシエラゴなど当時の超高級車が揃うなかで、M3 GTRが最速の座に君臨するというストーリーが世界中のプレイヤーの記憶に深く刻まれた。
2024年には「ニード・フォー・スピード」シリーズ30周年を記念して、BMWはオリジナルのM3 GTRレーシングカーをモストウォンテッドの登場車を模した青と銀のリバリーでラッピングし、ミュンヘンのBMWヴェルトで特別展示を行った。レースで2度ニュルを制し、ゲームで世界中のプレイヤーを熱狂させたこのクルマが、現代に蘇った瞬間だった。
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M3といえば直列6気筒が当たり前だった時代に、禁断のV8を積み、世界にわずかしか存在しない公道仕様も用意されたBMW M3 GTR。その生涯は短くも濃密で、リアルとバーチャル双方の「最速」に刻まれた唯一無二の存在といえるだろう。