「HKS」の3文字から商談が始まるケースも
しかし、今回の人テクのHKSブースでは、何やらマフラーやらピストンやらエンジンブロックやらと、エンジン関係の部品がその大部分を占めているではないか。なんならRB30用とかいう思いっきりチューニング用のピストンとコンロッドまで展示中で、HKS色全開だ。ブースの壁に展示されていたGRヤリス用のチタンマフラーも初めて持ってきたという。「これがああで……」と語っている人もいて、この場だけ見れば大阪オートメッセや東京オートサロンのようだ。
人とくるまのテクノロジー展2026のHKSブースの様子画像はこちら
「我々もEVをはじめとした電動化技術や通信技術を、ここ数年はこのイベントで推していました。しかし、いくつかの自動車メーカーや、各国の声明でもあるように、最近はEVシフトの波が穏やかになっています。その事実を踏まえて、今回は内燃機関系を推す方向にシフトしたんです。しかし、e-AXLEなど、電動車向けのパーツももってきていますよ」とのこと。
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チューニングメーカーもまさにいま、ガソリンかEVかの狭間に立たされているようで、息苦しさを感じているのだと見て取れる発言だ。ただ、この会場を訪れる人は、クルマ関係の人やクルマ好きが多いこともあって、EV関連の展示をしているとそれはそれで反応がよかったそうで、「HKSがEV!?」なんて反応も珍しくなかったそう。
なお、この会場では、冒頭で述べたようにBtoBの商談も積極的に行われている。HKSも例に漏れず、法人向けの営業活動をここで進めている様子。しかし、他社とはまた違ったアプローチがあるという。それが「HKSの製品使ってますよ!(知ってますよ)」からの商談だ。クルマ好きが多い会場とはいえ、チューニングメーカーはほとんどこの会場にはいない。
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クルマが好きで自動車関連の企業に入ったとはいえ、チューニングとは無縁の仕事をしている人もごまんといる。そんな技術系要素全開な会場にHKSがあると、やはり”そっち系”の人が集まり、そこから商談がスタートすることも多いそう。
HKSは、エンジンはもちろん、ソフトウェアやEVなど、手広くやっているので、それぞれの企業が求める製品をワンオフで作ることも珍しくないそうで、我々が知らないだけで、HKS発の機械などの相当数が自動車開発の現場で使われていると見ていいと、関係者は語る。
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今回の展示を見て担当者は、「エンジン回帰の波がきているように思いますね」と目を細めて微笑んだ。
HKSはチューニングだけではなく、日本の自動車業界を牽引する一大組織なのだ。