大型トラック乗りの憧れ「ボルボFH」がハイテク満載で劇的進化! もはやドアミラーは存在せず!!

この記事をまとめると

■ボルボFHの2026年モデルが国内大型トラック初となるカメラモニターシステムを採用

■新世代の551馬力エンジンや安全・運行支援機能も強化され快適性と効率を向上させた

■2024年問題以降の課題解決を支える次世代フラッグシップとして注目されている

国内大型トラック初の「カメラモニターシステム」を採用

 日本における輸入大型トラックの代名詞であり、多くのドライバーから羨望の眼差しを集めるボルボ「FH」。2026年初夏、UDトラックスが国内導入を開始する「2026年モデル」は、長距離輸送の概念を根本から覆すような、劇的な進化を遂げているといっても過言ではない。

 今回のマイナーチェンジにおける最大のポイントは、国内の大型トラックで初となる「カメラモニターシステム」の採用であろう。従来の巨大な鏡面サイドミラーを廃し、その役割をスマートなカメラと車内の高精細モニターに置き換えたのだ。

 これにより、空力抵抗を減らすと同時に、雨天や夜間でも周囲の映像を鮮明に映し出すことができる。このシステムは広角・ズーム機能も備えているから、死角を広範囲にカバーしたり見難い場所をピンポイントで確認したりすることが簡単にできるようになったのだ。

 また、ほかにも以下のような最新機能を有している。

・トレーラー連動機能
旋回時や後退時、トレーラー後端の動きに合わせてカメラ映像が自動で追従し、死角を大幅に減少させる。

・パッシブスタートの採用
プッシュボタン式のイグニッションキーを搭載することで、鍵を差し込む手間がなくなってスマートな始動が可能となった。

 動力には最高出力551馬力(仕様によっては470馬力)を発生する「D13eSCR」エンジンと、熟成を重ねた電子制御式AT「I-シフト(電子制御式トランスミッション)」を採用。この組み合わせにより、アクセルを踏み込んだ瞬間からフラットに強大なトルクを発生させることが可能になった。エンジンとI-シフトの協調制御はたいへん緻密で、変速ショックがほとんどない。

 また、同社伝統の4点支持キャブエアサスペンションが、路面からの突き上げや微振動を徹底的に吸収。ボルボ・ダイナミック・ステアリング(VDS)は、モーターとセンサーの制御で操舵力を自動補正する。この働きで、低速時ではステアリング操作がしやすく、高速時では走行安定性が向上しているのだ。

 新導入のテレマティクス機能「ボルボ・コネクト」は、リアルタイムの運行データを共有することにより、燃費改善の指導や故障の予兆検知が可能となるため、運送事業者の稼働率を最大化させる。また、左折巻き込みリスクを感知して作動する「側方衝突警報装置(BSIS)」に、緊急自動ブレーキ機能が追加されるなど、安全性も格段に高まっている。

 この車両の弱点を挙げるとするならば、最新テクノロジーの満載に伴う車両本体価格の上昇だ。国産大型トラックに対してコストパフォーマンスの面でハードルが高くなることは否めない。また、長年「鏡のミラー」で距離感を掴んできたベテランドライバーにとって、ディスプレイを使用するカメラモニターシステムは、立体感や距離感に慣れるまである程度の時間を要する可能性がある。

 ボルボFHは先進の安全装備と優れた経済性、そしてドライバーファーストの快適性を高次元で融合させた、まさに「走るインテリジェントロジスティクス」といってよい。2024年問題以降、労働環境の改善と運行効率化が厳しく求められる日本の物流業界において、この車両の登場が事態好転のターニングポイントになるかもしれない。


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