EVのSuper-ONEからスーパーカーのNSXまでホンダアクセスにかかればアウトドア車両になる! ホンダ車ならなんでも「キャンプできます」の提案が面白すぎる (2/2ページ)

セダンやスーパーカーでもキャンプしたい!

クルマがシアタールームに!

 ステップワゴンと同様に車中泊を提案した一台がフリード・クロスターだ。5人乗りモデルをベースに簡単なシートアレンジでフラット空間を構築。まずはフロントシートを前へと倒し、セカンドシートを折りたためば広大なフラットなスペースを作ることができ、そのスペースにウレタンマットを敷けば就寝スペースが完成する。この簡単な作業なら車中泊に精通していない人でも簡単に行え、子どもと一緒に挑戦するのも楽しい作業になるはずだ。

 今回のコンセプトは「クルマがシアタールームに!」とされ、車内にプロジェクターをもち込むことでシアターチックな空間を再現。暗幕の代わりにフリード用の純正アクセサリーパーツとして用意される「プライバシーシェード」や「セパレートカーテン」を使い、室内のルーフエンドに取り付けた「ルーフラック」に白色のロールカーテンを固定することで安価かつ簡易的なスクリーンを作り上げている。

 同モデルはEVではないので給電にはポータブル電源がもち込まれ、その恩恵によりキャンプ道具ではない家庭用の電気ケトルやコーヒーメーカーを使うこともできる。ファミリーカーとしても人気の高いフリード・クロススターを使った提案だが、自然を愛でるキャンプではなく、シアターやノマドワークとして“ひきこもる車中泊”というのが斬新だ。

スポーツセダンで車中泊&スーパーカーでもキャンプにGO

 今回のホンダアクセスアウトドア体感撮影会において、意表を突いた裏メニュー的な存在だったのがシビックRSとNSXだ。一般的な既成概念としてアウトドア=SUV、またはミニバンというのが当たり前になっており、セダンやスポーツカーとアウトドアがイコールになることはない。しかし、昨今のキャンプグッズの進化は目覚ましく、ひと昔前は子犬ほどのサイズがあったランタンはLEDの登場により手のひらサイズとなり、プロレスラーが振りまわしていた折りたたみイスよりも大きかったフォールデイングチェアは500mlのペットボトルと同等サイズになっている。同様にシュラフやバーナーも軽量かつコンパクトになり、この小ささを武器にすればセダンやスポーツカーでもキャンプに行くことは難しくないはずだ。

 そんな思いをひしひしと感じさせるひとつの提案がシビックRSであり、展示のコンセプトが「スポーツセダンで車中泊」である。

 シビックはセダンとして設計されたこともあり、シートを倒してもフラットな空間を作ることはできないが、フロントシートを最大限に前へと倒し、折りたたんだセカンドシートの隙間にコンテナボックスを置く。その上にクッションを使ってフラット化を行い、エアマットやウレタンマットを敷いてラゲッジと繋げれば大人でも寝られるスペースを確保することができるのだ。

 これを苦肉の策といえばそれまでだが、この工夫によって非現実的だったセダンとアウトドアを辛うじて繋げることができるのである。ミニバンやSUVほどの快適さはないものの、簡易的に車中泊を楽しむのであれば必要にして十分であり、ロングドライブの休憩、釣りやサーキット走行会への前乗りでは仮眠を取ることもできる。

 ラストとなる6台目はNSX。いわずと知れた日本が誇るスーパースポーツであり、同車は2016年に2世代モデルとして登場し、2022年まで生産された。先進のテクノロジーを満載したNSXは3.5リッターのV6ツインターボエンジンをミッドシップし、507馬力の最高出力を発揮する。もちろん2シーターレイアウトとなり、純粋なスポーツカーだけに実用性が高いとはいい難い。リヤエンドにラゲッジスペースは用意されてはいるが、これまではオマケ程度という認識でしかなかった。

 しかし、今回のイベントではそのスペースにキャンプ道具が詰め込めることをホンダアクセスが実証したのである。写真を見て欲しいのだが、展示に使用されるキャンプセットはすべてNSXのトランクに収納されて運ばれてきたというから驚きだ。その内容は4人用テント+前室、シェラフ×2、テント用マット、テーブル、チェア×2、焚火台、カトラリーバッグとなり、これだけの荷物がNSXのトランクに収納できるとは誰も想像しなかったはずだ。

 前項でも触れたようにキャンプ道具が日進月歩の勢いで軽量、そしてコンパクト化したことで最高峰のスポーツカーでも十分にキャンプが楽しめるようになった。展示コンセプトである「スーパーカーでもキャンプにGO」の如く、クルマのタイプに関係なく、工夫を凝らせばアウトドやキャンプという趣味が成立し、既成概念に囚われない柔軟さが大切であることを再認識させられた。

「クルマが“拠点”になるアウトドア体験」と題し、6車種を使ったホンダアクセスの新たなる提案。そこにはクルマが秘めた可能性を信じる同社の熱き思いが詰め込まれていた。今回のイベントに参加して感じたことは、クルマは工夫次第で楽しみ方が無限大に広がるということ。そして、ホンダ車の純正アクセサリーパーツを手がけるホンダアクセスの次なる提案が待ち遠しくて仕方がない。


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