路線バスの外国人運転士は不安? いやむしろプラス効果が見込める! マナーや技能はもちろんカスハラ対策にも有効な可能性アリ!! (2/2ページ)

「カスハラ」対策という意外な副次的効果も

 それよりもバス車内でのカスハラ(カスタマーハラスメント)対策に外国人運転士は有効なのではないかと考えている。カスハラ客というと中高年の男性を誰もが連想しがちだが、実際はそこまで偏っていない。とくに路線バスではヘビーユーザーがお年寄りということもあり、性別を問わない高齢者によるカスハラが多い。

 時刻表どおりバスがこない(始発バス停以外は通過予定時刻を示しており、最近はそれを強調するバス停もある)と運転士に文句をいうのはカスハラ行為の代表のひとつといっていいだろう。バス運転士の離職理由はさまざまであるが、目立つものは乗客からのカスハラ行為となっている。

 外国人運転士はもちろん技能も問われるが、当然ながら接客しなければならないので、日本語能力も問われることになる。しかし高齢者ほど外国人が苦手というか、慣れ親しんで生活してきたわけではないので、日本人運転士に対するよりも簡単に文句はいわなくなるのではないだろうか。

 19歳でバス運転士デビューが可能になったものの、採用したバス会社があまりにもメディアなどでそれをアピールするので、当該若手運転士がそれに嫌気をさして早々に離職するということが全国的に目立っている。外国人運転士も同じようなことにならなければと考えている。

 バスの運行現場では運転士不足が続いている。それを解消するためのひとつの方法が外国人運転士の起用である。新しい試みだけにさまざまな不安が優先してしまうが、カスハラが減るのではないかという新たな効果も期待できるのではないかと筆者は考え、ほかに端的に問題を減らす方策が見つからない状態では、前向きに考えながら外国人運転士を迎えてもいいのではないだろうか。


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小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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