同じような見た目でも役目が異なる
高所放水車
高所放水車は、高い位置から大量の水を放つことに重点を置いた車両で、工場火災や大規模な建物火災などで使われる。高さだけでなく、どの角度から届かせるかも大切になる。
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化学車
ガソリン、油、化学薬品などの火災では、水をかけるだけでは十分に消せないことがある。そこで出動するのが化学車である。泡消火薬剤などを使い、燃えている液体の表面を覆って酸素を遮断する。ガソリンスタンド、工場、倉庫、危険物施設などでは重要な車両で、燃えているものの性質に合わせて消火方法を変える。
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救助工作車
救助工作車は、火を消すというより人を助け出すためのクルマである。交通事故で車内に閉じ込められた人を救出する油圧カッターやスプレッダー、重量物をもち上げるジャッキ、ウインチ、照明装置などを積んでいる。建物倒壊、機械への挟まれ事故、地震災害などでも出動する。いわばレスキュー用の道具箱を積んだ車両である。
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指揮隊車
大きな火災や事故では、何台もの消防車と多くの隊員が集まる。その現場全体を整理するのが指揮隊車である。どの隊がどこへ入るのか、どの車両をどこに置くのか、延焼の危険はどこにあるのかを判断する。放水するクルマではないが、情報を集め、活動方針を決める司令塔のような役割を担う。
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資機材搬送車・支援車
大規模災害では、現場に必要な道具が一気に増える。発電機、照明、テント、土のう、救助器具、ホース、食料や水などを運ぶのが資機材搬送車や支援車である。直接消火をするクルマではないが、活動が長時間になるほど重要性が高まる。消防活動をうしろから支える車両といえる。
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照明電源車・排煙車
夜間の火災や停電した現場では、照明電源車が活躍する。強力なライトと発電機で現場を明るくし、隊員の安全な活動を支える。排煙車は、建物内に充満した煙を外へ出すための車両で、視界の確保や隊員の進入を助ける。目立ちにくいが、現場環境を整える重要な車両である。
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消防車は現場に合わせて選ばれる
救急車と消防車は、どちらも命を守るために現場へ急ぐクルマである。しかし、救急車の役割が比較的一本化されているのに対し、消防車は災害の種類に合わせて役割が細かくわかれている。住宅火災ならポンプ車、水が必要なら水槽付きポンプ車、高層階ならはしご車、危険物なら化学車、事故で人が閉じ込められれば救助工作車が必要になる。
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赤いクルマが何台も並んでいても、同じ仕事をしているわけではない。消防車の種類の多さは、それだけ私たちの暮らしのなかに、さまざまな危険があることの裏返しなのである。