令和は自分らしさが重要な自分仕様のカスタムカー
最後は2000年代で、キーワードは「自分で楽しむ」です。じつは、先の1990年代に登場した初代ワゴンRやミニカ・トッポなどが予見していた通り、空間の余裕をはじめとした高い実用性など、付加価値による遊びがテーマです。
実際、2002年登場のホンダ・ザッツや翌年のダイハツ・タントで見せたトールワゴンスタイルは瞬く間に軽の主流となり、スズキのスペーシアやホンダのN-BOXが追随。余裕ある頭上空間が実用性だけではない「遊び」を創造しました。
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また、人気のSUV要素を取り込んでヒット作となったスズキのハスラーや、若い女性をターゲットにしたダイハツのミラココアなども、基本はトールワゴンでした。
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さて、2020年代である現在の遊びは、コロナ禍以降の特徴として「自分だけの空間」や「自分らしさ」がテーマと言えます。そこで注目されているのがカスタマイズカーで、たとえばスペーシアギアやN-BOX JOY、デリカミニなどは、メーカーが提供する「自分らしさ」のバリエーションと言えます。
一方、本格的なカスタマイズとして、いま注目されているのが、車中泊仕様やミリタリー系、リフトアップカスタマイズです。ハイゼットトラックやジムニー、タフトなどをベースとするこれらのカスタマイズは、キャンプなどアウトドアな仕様から、アメリカのSEMA SHOWなどにインスパイアされたミリタリー派まで、じつに幅広い展開を見せています。さらに、リフトアップカスタマイズでは、スズキのエブリイにジムニーの顔を載せた「ジムリィ」のほか、ディフェンダーやランクル風のジムニーなど、遊び心満載の提案に満ちています。
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もちろん、メーカーもこの人気を見逃すはずはなく、2026年の東京オートサロンでは、ダイハツがハイゼットトラックを硬派にカスタマイズしたハイゼットトラックジャンボスタークライマーを出品。三菱ではカスタムパーツメーカーであるダムドとコラボレーションしたDELICA mini×”DALI”with DAMDを発表するなど、ますますの活況を見せています。
ダイハツがハイゼットトラックを硬派にカスタマイズしたハイゼットトラックジャンボスタークライマー画像はこちら
これらのカスタマイズ車は、費用面で現実的であることから軽自動車をベースに始まりましたが、規格の独自性に加え、車種・車型のバリエーションが豊富であることも、遊び心にあふれた展開の一因になっていると言えそうです。
※本記事は雑誌「CARトップ2026年4月号」の記事を再構成して掲載しています