否定の声も少なくないが悪い選択肢ではない
一方で、オリジナルのエンジンを外すことで「歴史的価値」が問われるという議論も巻き起こっている。
それは「内燃機関(エンジン)こそが歴史的遺産である」という考えにもとづくもので、当局がモーターに載せ替えた旧車を単なる「改造車」と見なし、ヒストリックカーの登録ステータスを取り消す事例が多発しているのだという。
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せっかくの特権が剥奪されると、クラシックカー向けの自動車税の格安措置が適用されなくなったり、厳しい現代の安全基準を証明しなければならなくなったりするリスクがある。
そこで、こうした法的なリスクを回避するため、イギリスなどの大手コンバージョン業者は「100%可逆性(元の状態に戻せること)」をアピールしている。ボディを切断したり溶接したりせず、元のエンジンマウントをそのまま利用するボルトオン工法を採用し、取り外したガソリンエンジンはオーナーに返却して保管してもらう手法がトレンドとなっている。
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レストモッドEVに欧米を中心に大きな需要と関心が集まっている大きな理由としては、維持のしやすさと性能向上が挙げられる。古いクルマほど、ガソリン漏れや部品の枯渇といったトラブルから解放され、現代の交通事情でもスムースかつ静かに走れる実用性を手に入れることができるからだ。
日本では、旧車の電動化というのはまだこれからの分野だが、古いクルマを新しい形で愛用する文化として少しずつ注目されている。
一方で、レストモッドEVの「旧車としての価値」を巡る興味深い議論が欧州では起こっている。それはレストモッドEVというのは邪道なのか否かという根本的な問題だ。
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個人的には、せっかく所有しているお気に入りのクラシックカーがエンジンの不調で走らせることができなくなったような場合には、EV化することでリーズナブルに乗り続けることができるのだから、それはいいことだと思う。
ただし、上でも述べたとおり、カギを握っているのは可逆性だ。やがていつか元に戻そうと思ったときに、完全にもとにもどすことができるのなら問題なし。もしできないとなると、それは邪道かなと思う。