クルマのサブスクは人によっちゃメリットなし! 「得する人」「損する人」の違いとは? (2/2ページ)

保証内容は契約によって異なる

 また、車内でペットを乗せることや喫煙を禁止しているケースも少なくない。だが主要な3社はペットの同乗そのものを禁じていない。ClickMobiは「ペットの同乗もOK」と明記し、“オリコで乗ーる”も購入車と同様に同乗できるとする。KINTOも禁止行為にペット同乗を挙げていない。ただし返却時の原状回復は別問題。KINTOは動物の毛・ペット臭で1台あたり55000円(税込)、ClickMobiでは税込30万円まで原状回復費用の保証制度が設けられているがそれ以上は有償だ。一方、喫煙については判明している範囲で会社ごとに扱いがわかれる。

 ClickMobiと“オリコで乗ーる”は車内喫煙を認めるが、KINTOは電子タバコを含む車内喫煙を禁止行為としている。ペットを同乗させる人や煙草を吸う人は契約先選びと返却時の負担に注意が必要だ。また、改造やカスタマイズは、原状回復できないものや違法改造は禁止される一方、取り外し可能な市販パーツなどは認められることが多い。

<故障や事故が起きたときはどうなるのか>

 見落とされがちだが、車両が故障したり事故に遭ったりしたときの扱いも、サブスクと購入では考え方が異なる。

 まずメンテナンスプランが付いたサブスクの場合、経年劣化による部品交換や定期点検などは定額料金の範囲でまかなわれることが多い。所有していれば数万円単位の出費になりうる点検や消耗品交換が追加負担なしで対応されるのであれば、これはサブスク利用者にとって大きな安心材料となる。とくにメカニズムに詳しくない人にとっては、点検や消耗品交換の時期を自分で判断する必要が少なくなる。

 一方で、注意すべきは利用者の過失による損傷や事故のケースである。契約内容によっては、使い方に起因する故障・損傷の修理費や、事故による車両価値の低下分(いわゆる減価分)を利用者が負担しなければならないことがある。ここで重要になるのが任意保険の扱いである。任意保険が定額料金に含まれているプランなら、事故時の修理費などの自己負担を軽減できる。任意保険が別契約のプランでは、自分で加入していなければ高額な負担が生じかねない。

 また、EV(電気自動車)を選ぶ場合には、駆動用バッテリーの扱いにも目を向けたい。EVはバッテリーの状態がそのまま航続距離や車両価値に直結する。所有すればバッテリーの劣化リスクを自分で抱えることになるが、サブスクであれば契約期間の終了とともに車両を返却でき、長期間保有に伴うバッテリーの価値低下リスクによる不安を避けやすい。ただし、劣化に関する保証や返却時の査定条件はサービスごとに異なるため、この点は契約時に確認しておきたい。

<自分の使い方から逆算する>

 結局のところ、サブスクの損得は「クルマをどう使うか」という利用実態によって決まる。月々の支払額の安さだけを見て契約すると、走行距離の制限や中途解約の条件、そして故障・事故時の負担といった見えにくいコストで、かえって高くつくことがある。

 大切なのは、年間の走行距離、乗る期間、車内での使い方、故障や事故が起きたときの備え、そして初期費用と支払総額のどちらを重視するかを、自分の生活に照らして整理することである。そのうえで、サブスク、カーリース、購入、さらにはカーシェアやレンタカーといった選択肢を並べて比較すれば、自分にとって本当に得な乗り方が見えてくるはずだ。


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