この記事をまとめると
■アメ車は日本では苦戦する一方で海外では高い人気を維持していることも少なくない
■道路環境や経済事情から大型SUVやピックアップが支持される国もある
■中国ではビュイックやテスラが独自のブランド価値を築き販売を伸ばしている
アメ車は意外とアメリカ以外でもヒットしている
意外に思われるでしょうが、アメリカが血眼になってアメ車の販売促進をしてくるのは広い世界を見渡しても日本だけ。じつは本国はもちろん、陸続きのカナダや中東などでアメ車は歓迎されており、かなりウハウハな売れ行きなのです。「道が狭い」「税金が高い」「国産車のクオリティが高すぎる」といった日本人の先入観を捨ててみれば、アメリカ以外の国でもヒットしていること想像しやすいかと。そんなアメ車大好きな国々をご紹介しましょう。
カナダ: 陸続きの環境と厳しい気候
カナダはアメリカと陸続きということで、市場がほぼ一体化しており、アメ車、とくに大型SUVやピックアップトラックが爆発的な売れ行きをみせています。豪雪地帯が多く、悪路をものともしない高い走破性と頑丈なボディをもつ4WD車や、ピックアップトラックは生活必需品といっても過言ではないのです。
また、アメリカ同様の広大な国土というのもアメ車が売れる条件でしょう。都市間を移動するための道路が広く、直線が多いため、長距離をゆったりと快適にクルージングできるアメ車の特性が好まれるのだそうです。
カナダではアメ車が数多く走る画像はこちら
そして、陸続きゆえの経済・規格の親和性が高いことも見逃せません。北米自由貿易協定(現在のUSMCA)による関税の撤廃も手伝って、部品の調達やメンテナンスのハードルが極めて低い、すなわちアメ車の維持、メンテナンスコストさえ安価となれば、人気が高いのも当然といえるでしょう。
メキシコ:生産拠点であり圧倒的な身近さ
お隣さん、非常に身近な国となるメキシコは、アメリカにとって最大の自動車輸入相手国であり、同時に国内でもアメ車が深く定着しています。誤解を恐れずいえば、アメリカ人にとってメキシコはよその国というより、ちょっとした地方都市くらいの感覚かと。
身近な立地ゆえ、デトロイトのビッグ3(GM、フォード、ステランティス/旧クライスラー)はメキシコ国内に大規模な工場を構えていることもご存じのとおり。現地の雇用や経済に直結しており、アメ車そのものが安価に手に入ることも大きなメリットに違いありません。
メキシコに位置する自動車工場画像はこちら
そして、カナダとは違った意味でタフなクルマへのニーズが高いことも理由のひとつ。地方都市や郊外にはまだまだ荒れた路面が多く、足まわりが頑丈で車高の高いピックアップトラック(シボレー・シルバラードやフォード・Fシリーズなど)が、仕事からプライベートまで大活躍してくれるというわけです。