この記事をまとめると
■セバスチャン・ベッテルによってインフィニティFX50に特別モデルが設定された
■420馬力の5リッターV8やF1由来のカーボンパーツなどを投入し性能を追求
■世界限定150台のハンドメイドモデルとして強烈な個性を残した
F1チャンピオンが日産に無茶ぶり
F1パイロットはプライベートでもハイパーカーやエキゾチックカーをコレクションし、また乗りまわしていることが少なくありません。そこへいくと、セバスチャン・ベッテルは変わり種といえそうで、普段のアシはフィアット500やフォルクスワーゲンT5など、世間のイメージとは真逆の庶民的で実用的なクルマなんだとか。そんなベッテルが、スポンサーだった日産にリクエストしてできあがったのが、300km/hで走るSUV「インフィニティFX50 ベッテルエディション」です。
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そもそも、ベッテルが所属していたレッドブル・レーシングのメインスポンサーがインフィニティ(日産)だったことからこのプロジェクトが始動。日本をこよなく愛するF1ワールドチャンピオンですから、双方にとって絶好のチャンスだったかと。
ベッテルは日産のチーフデザイナー(中村史郎氏)に「アウトバーンを時速300kmで快適に巡航できるSUVを作ってほしい」とリクエストしたとされますが、これはあとから宣伝文句として書かれたようです。というのも、ベッテルは家族を乗せたドライブでは雨の日の生涯無事故無違反ベテラン高齢ドライバーみたいに安全運転だとされ、いくらアウトバーンでも「無茶な運転は絶対にしない」と公言しているほど。
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もっとも、ウィリアムズ FW14B(1992)やマクラーレン MP4/8(1993)をコレクションして自らデモランイベントを催すほどのクルマ好きですから、自分ひとりでのドライブは300km/hがデフォルトかもしれません(笑)。
ところで、F1ドライバーの名前を冠した限定車というのはさほど珍しいものではありません。が、その多くは「既存のモデルにちょっとしたステッカーを貼り、本人のサインをシートに刺繍しただけ」みたいな名前貸しのドレスアップカーが大半。
しかし、インフィニティFX50ベッテルエディションは、どうやら日産がガチで300km/hオーバーを目指したらしく、そこかしこにF1由来のパーツや日産の意地や叡智が詰め込まれています。たとえば、フロントスポイラーやサイドスカート、巨大なリヤウイングに至るまで、なんとレッドブル・レーシングのF1ファクトリーが型を起こし、F1マシンとまったく同じクオリティのカーボンファイバーで製作。このあたりもF1チームとのコラボによるメリット全開です。
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さらに、日産ご自慢の5リッターV8エンジンは出力を390馬力から420馬力(欧州値414bhp)まで強化。たかが30馬力とあなどるなかれ、過給機付きならいざしらず、5リッターのNAでこれだけ強化するのは簡単なチューンではありません。しかも、メーカーが保証つきで販売するのですから、日産の本気度をリスペクトすべきでしょう。