7年ぶりに復活の三菱パジェロは「格」「鍛」「純」の3文字がデザインの鍵! オシャレな見た目にいくつも隠された「本物のクロカン四駆」の証 (2/2ページ)

伝統と革新を融合させたまったく新しい1台へ

 新型パジェロでは、先ほどから何度か述べているように、その圧倒的な走破性能をアピールするために、堂々としたプロポーションをもつことが欠かせないポイントだ。よって、これを実現するために、伝統のデザイン言語であるダイナミックシールドを、よりパジェロに合うように再設計。正面から見た際に、よりワイド感のある表情としつつ、力強いフェイスを表現。なお、このフェイスは剣道の面をイメージしており、「格」「鍛」「純」の要素がすべて織り込まれている。

 さらに、デザインばかり重視した作りではなく、じつはクロカン四駆であることを物語る工夫が、このフェイスには施されている。というのも、ヘッドライトが左右のデイライトの内側に組み込まれているのだ。これは、悪路を走行した際に、外側にヘッドライトがあると先にダメージを受けて割れてしまうからだ。そのため、内側にあえて寄せることで、外側からのダメージから保護する目的があるそうだ。また、東南アジアや南米といった道なき道を走る際、ブッシュ(雑草など)が邪魔をするのだが、このヘッドライトの高さであれば、ある程度はパスできるということで、取り付けの高さまでも考慮。機能美が追求されたポイントだ。

 フロントフェンダーに取り付けられたガーニッシュや、リヤのヘキサゴンテールゲートと呼ばれる部分には、歴代パジェロから着想を得たデザインが散りばめられている。Cピラーの大型な加飾部分は、初代パジェロのソフトトップモデルのロールバーをイメージ、再現したとのことだ。いままでのパジェロ4世代のすべてが集約された1台といっても過言ではないだろう。ただ、歴代モデルすべてに採用されていた背面タイヤがない点はやや残念といったところ。使う使わないではなく、雰囲気作りにはこういった要素もファン目線では重要だ。

 また、よりタフなイメージをもつメッシュタイプのグリルも用意されている。剣道の面をイメージしたフェイスはスタイリッシュかつプレミアムに、メッシュタイプのグリルはスポーティでよりタフなイメージといったところだろうか。これらは選択するグレードによって選べるようになる。

 ボディカラーは8色用意されているが、なかでも2色のテーマカラーである「アーマーカッパー」と「ファントムブルーメタリック」といった重厚感や品格のあるカラーリングは、よりこのパジェロの堂々とした雰囲気を引き立ててくれる。

 インテリアにも目を向けてみよう。

 新型パジェロでは、初代モデルから続く水平基調のインテリアを引き続き採用している。水平基調のインテリアはクロカン四駆にとっては重要な要素だ。というのも、悪路を走っている際に自車がいまどのくらい傾いているのか、直感的に理解するため、直線的なダッシュボードなどは欠かせない。いくらGセンサーや傾斜計があっても、数値では見えない感覚が、悪路走行では必要だからだ。

 ちなみに、初代モデルと2代目モデルのパジェロには、助手席にアシストグリップが付属していた。このアシストグリップは、助手席のパッセンジャーが、悪路走行の際に自身を支えるのに非常に有効で、パジェロに限らず、クロカン四駆では定番の装備であった。それを今回の新型パジェロでは、助手席と運転席の両端に縦型に配備し、上手く車内に溶け込ませている。筆者はいち早く実車を触っているが、握り心地も上々で、太さもちょうどよく、あるとないでは大違いだ。

 また、4WDのセレクトダイヤルやエアコンの操作スイッチなど、手で触れて操作するものはすべてセンターコンソールに集約し、クリーンで上質な機能美あふれる車内に仕上げられている。

 日本の伝統工芸である木目込みに着想を得た縫製技法を施したソフトパッドもまた、新型パジェロのキャラクターをより明確なものへ引き上げた演出だ。

 歴代パジェロのDNAを土台に、冒険心を呼び覚ます新たなクロカン四駆として生まれ変わった新型パジェロ。所有欲を満たしてくれる唯一無二のSUVといえそうだ。


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WEB CARTOP 井上悠大 INOUE YUTAI

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