日産NX8やトヨタbZ7に中国地場メーカー車も! 日本じゃ乗れない「最新中国EV」をまとめて試乗 (1/2ページ)

ハンズオン自動運転を体感! 物理ボタン回帰にも注目!

 2026年4月の「北京モーターショー2026」に合わせて、中国市場で発売されたばかりの最新車種の試乗会も行われた。今回は市街地での走行も実現し、「ハンズオン自動運転」の各社の違いも体験することができた。

 インテリアでは、SUVを中心に助手席用ディスプレイの採用が広がっており、一部の車種ではセンターディスプレイと一体化した巨大な画面を採用するクルマも見られた。また、使いやすさを重視して、一部の操作では物理ボタンへ回帰するトレンドも徐々に広がっている印象だ。

上質かつスポーティな乗り心地

トヨタ bZ7

 純電動セダンでありながら、全長5130×全幅1965mmという堂々たるボディサイズ。にもかかわらず、見た目は非常にスタイリッシュだ。GRやレクサスが開発したシャシーに、フロントダブルウィッシュボーン式サスペンションと前後エアサスペンションを組み合わせることで、ドライビングフィールは上質かつスポーティなものに仕上がっている。

 モードを「スポーツ」に切り替えると、足まわりは引き締まり、アクセルレスポンスもより鋭く変化する。一方、日常使いであれば「コンフォート」モードで十分だろう。ファストバック形状のおかげで後席空間は広く、座面の高さはやや気になったものの、これは電動リクライニング機構による影響と推測される。

 駆動方式は全グレード共通で、最高出力277馬力、最大トルク320N・mを発生するRWDのみを設定。中国のAI企業「momenta」と共同開発したハンズオン自動運転は非常に丁寧な制御が印象的で、右左折や停止・発進はもちろん、追い越しも慎重かつ自然に行う様子には感心させられた。価格は約405万円から、エアサスペンションとLiDARを装備した仕様でも約535万円からという驚きの安さだ。

ラグジュアリーで極上な乗車体験

日産 NX8

 NX8では、BEVモデルに加え、日産初となる発電用1.5リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載したEREV(レンジエクステンダー付きEV)モデルも設定する。ボディサイズはエクストレイルよりひとまわり大きい。

 特筆すべきは乗り心地の良さだ。衝撃を包み込むように吸収するボディと、表皮だけでなく内部素材の反発特性まで計算されたシートが、極上の乗車体験をもたらしてくれる。それと同時に、SUVらしからぬダイレクトなハンドリング性能も実現しており、中国で開発されたモデルでありながら、従来の日産車らしい走りの良さもしっかりと受け継いでいる。

 bZ7と同様に、ハンズオン自動運転には「momenta」のソフトウェアを搭載。ほかの中国メーカー製ソフトウェアと比べても制御が穏やかで、快適な乗り味を実感できた。BEV、EREVともに価格は約381万円からで、最上位モデルは約500万円となる。

日産 フロンティア プロ

 日産は、中国で乗用車を担当する「東風日産」と、商用車・オフロード車を担当する「鄭州日産」の2社を展開している。「フロンティア プロ」は、後者が製造するモデルだ。同じフロンティアの名を冠するものの、2.3リッターディーゼルターボ、2リッターガソリンターボ、1.5リッターターボのPHEVという3種類のパワートレインを用意するなど、北米モデルとはまったく異なる設計となる。

 試乗したPHEVモデルは、システム最高出力429馬力、最大トルク800N・mを誇る仕様で、街乗りから長距離走行まで楽にこなしてくれた。14.6インチディスプレイやシートヒーター&ベンチレーション、フォーカル製14スピーカーオーディオといった快適かつ充実した装備により、従来のピックアップトラックに対する印象を覆している点もユニークだ。

ジェトゥア 縦横G700

 チェリーのSUVブランド「ジェトゥア」から、新たに「縦横シリーズ」が発足。この新たなシリーズは、より本格的なオフロード性能を追求したモデル群をリリースしていく。G700は、2リッター直列4気筒ターボエンジンと容量34.1kWhのバッテリーを組み合わせたPHEVで、前後モーターと合わせてシステム最高出力891馬力、最大トルク1135N・mを発揮する。

 エアサスペンションも搭載しており、優れた乗り心地に加え、走行時の車高もセンターディスプレイから調整可能だ。インテリアはオフロードテイストに高級感を融合させたデザインで、実用性も十分。

 一方で、エアサスペンションを採用しているだけに、複雑な足まわりがどこまで本格的なオフロード走行に耐えられるかは未知数である。

フォルクスワーゲン ID.UNYX 0

 ID.UNYX 08は、新興EVメーカー「シャオペン(小鵬)」とわずか24カ月で共同開発されたモデルで、開発スピードが重視される中国市場に向けた自信作だとフォルクスワーゲンは語る。ロングノーズと低く抑えたルーフが描くシルエットはクーペのような印象を与え、全長5m級SUVの市場でも際立つ存在だ。

 エアサスペンションを搭載しているものの、乗り心地はコンフォートモードでもやや硬く、路面から伝わる振動やロードノイズが少し気になった。ステアリングの重さを変更できる点は、スポーティさの演出にも一役買っている。ファミリー向けSUVというより、走りを楽しむためのSUVと表現するのがふさわしいと感じた。

 最上位モデルは、システム最高出力496馬力、最大トルク695N・mを誇る。


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