この記事をまとめると
■トラックでもAT車が増えて楽に運転できるようになった
■最新の「三菱ふそうスーパーグレート」を運転した
■運転がラクな一方で出足の遅さなど欠点も見受けられた
元トラックドライバーが最新のAT車に苦戦
目まぐるしいほどの発展を見せ、日々便利で快適なものへと進化してゆくわたしたちの暮らし。荷物を運ぶために開発されたトラックにおいても現在ではATが主流となり、エアサスもすっかり定番化。それに伴い、乗り心地も昭和の時代と比べると飛躍的に向上した。
かくいう筆者は20年ほど前に大型トラックで長距離を走っていたのだが、機会があって最新型の大型車を運転することになった。全長12メートルという巨体を動かすことに最初は抵抗や不安感があったのだが、いざ乗ってみるとすぐに車両感覚を取り戻すことができ、ほんの数キロというわずかな距離でありながら、トラック野郎だった当時を思い出すことができた。
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わたしがハンドルを握ったのは、最新式の大型トラック、三菱ふそうスーパーグレート。まず驚かされたのは、シフトがATであることだ。しかも、フロアタイプだと思いきや、シフトレバーの姿が確認できない。なんと、ステアリングの左側に存在するレバーにR(後退)、N(ニュートラル)、D(ドライブ)という3つの項目があり、レバーのダイヤルを目的に応じて合わせるという簡素なものとなっていた。なんとなくゲームセンターのような感覚に陥りながら、恐る恐る走らせてみたのである。
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大型トラックのATすらまともに体感したことのない筆者は、ATの挙動に気もち悪さを感じた。まず乗用車のATとはまったくの別物であり、アクセルを強く踏み込んでも出足がとにかく悪い。シフトアップも乗用車のようにスムースに行われないため、単純に乗りにくさを感じた。荷物を積んでいない状態で運転したのだが、これが実車になるとなおさら乗りにくくなりそうに感じたため、上手に乗りこなす現在のトラック野郎に対して素直に感心してしまった。
しかし、そんな違和感にもすぐになじむようになった。過去の大型トラックとはまったくの別物と呼べるような代物ではあるが、快適さという面では現代に軍配があがる。そんなATもまだまだ進化していくことが期待できるため、より乗りやすくなっていくに違いない。乗り心地も素晴らしく、開放的な車内は快適そのもの。ただ快適すぎると、ながら運転を誘発してしまいそうで不安になるのだが、そこはドライバーの人間性に委ねるしかない。
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総合的な感想としては、日本の大型トラックもここまで進化したか、といった感情に包まれた。慣れるまでは気もち悪さが先行してしまうが、慣れてしまえば、過去とは比較にならないほど肉体的にも精神的にも負担は少ない。ただ出足の悪さは致命的であるため、その部分については、一般車のドライバーも大目に見てあげてほしい。ともあれ、日本の物流を担うトラックドライバーには、常に感謝しながら接していたいと思う。