“ジムニー女子”も登場で変わりつつあるユーザー層
そんなわけで、初代ジムニー以来の4つのキーワードは、現行のJB64/74、また最新のJC74ノマドにも、しっかり受け継がれている。つまり、いまのジムニーにもワークホースという一面があるのだが、その一方で、現行モデルは多くの一般ユーザーからも愛されるクルマになっている。冒頭で紹介した「ノマドが人気すぎて受注停止」……という話からもわかるとおりだ。ではいったい、生粋の働くクルマであったジムニーは、いつから”一般ウケ”するようになったのか?
それは、大昔からジムニーファンだった筆者からすると、やはり現行のJB64/74になってからだと考える。レトロなジープスタイルでデビューしたジムニーは、1981年、SJ30型へのフルモデルチェンジ(FMC)でスクエアなスタイルに生まれ変わるのだが、1998年のJB23型へのFMCで丸みを帯びたスタイルとなった。
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そして2018年の現行型へのFMCで、再びSJ30を彷彿とさせる四角いボディに変更。じつはこのモデルチェンジが、新しいファンの獲得に一役買ったのは間違いない。
現在は流線型のスタイル+吊り上がった目(ヘッドライト)のクルマ(とくにSUV)が蔓延しているが、そんななか、真四角なボディに丸目2灯のジムニーは個性的。じつにユニークなスタイルに仕上がっているのだ。
ジムニーノマドの大成功は「ジムニーの哲学」勝利の証
実用車=本格オフローダーとしての基本性能を確保しながら、個性的なファッション性をも身につけた現行JB64/74。旧くからのマニアだけでなく、女性をはじめとした一般ユーザーにも人気の裾野を広げたジムニーは、これをチャンスとばかりに、ついに5ドア版もリリースした。
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三菱ジープや、ランドクルーザーも、考えてみれば5ドアシリーズはかなり初期から存在した。また本家のジープ・ラングラーは、5ドア(アンリミテッド)をラインアップに加えることでセールス上の成功を収めている。そんな状況のなかで、ジムニーにも5ドア待望論が渦巻いていたわけだが、ようやくその夢が叶ったわけだ。
それが成功か否かは、”受注停止”となったことが答え。55年という時間のなかで、頑なに自らの信念を貫いてきた、”ジムニーの哲学”の勝利だ。だからジムニーは、すごい!
※本記事は雑誌「CARトップ2025年7月号」の記事を再構成して掲載しています