売ってるクルマなのに公式に「作ってません」!? トヨタ・ランクル70はディーラーマンも年単位で見かけない「幻のスーパーカー」だった (2/2ページ)

そもそも一見さんは買えません

 せっかくなので、別エリアのディーラーにも似たような質問をしてみた。するとそちらでも「ランクルはどれも厳しいですね」とひと言。ここで「70が気になっている」と告げると、「1番難しいクルマで来ましたね……笑。これは我々も1年以上売ってないんですよ」とやはり先ほどのエリアの店と同様の返答が。

 単刀直入に「カタログモデルなのに生産休止中って本当ですか? どうすれば買えますか?」と続けると、「我々もほとんど取り扱っておらず、250や300のように受注再開の連絡が一向に来ないので本当だと思いますよ」と語る。続けて、「ちなみに我々のエリアでは申し訳ないのですが、ランクルシリーズ、とくに70に関しては日頃から”お付き合いのある人優先”で販売させてもらってます。さらに希少車なのでそこから審査があります」とキッパリ。つまり、ポルシェやフェラーリ、はたまたロレックスなど、ハイブランドのクルマや宝飾品を買う際に「これを買うなら別のこれとこれも……」といった、抱き合わせ、もしくはマラソン形式の販売がこちらでは基本とのこと。

「じゃあぶっちゃけ今電話してる僕は一見さんということなので厳しいですか?」というと、「はい」とのこと。このエリアでは、そもそも買えない状態は事実であり、受注が始まっても70を買うためには何台かクルマを今のうちから買っておく必要があるようだ。ここまでくるといよいよスーパーカーの世界である。電話越しにここでも「70は幻のプレミアムカーなので」と返ってきた。

 カタログモデルでありながら、そもそも作っていないというのは本当のようだ。昨年の夏にこっそり抽選が再開され、2025年末あたりから2026年前半にかけて3000台程度が全国で納車されたとされ、現在全国で1万5000台程度が出まわっているといわれている。そう聞くとまあまあな台数だが、中古車市場の値段とこれらの販売店のスタッフの言葉からもわかるように、需要が振り切っている。

 生粋のランクルファンからすれば、あの70が信じられない状態となっているのだ。当時普通に買えたころにタイムスリップをして今の現象を語ったら、きっとひっくり返るだろう。なお、ここで生産休止中というのは日本国内向けの話であって、需要がさらに多いという海外向け車両は生産が継続中とのこと。

 なお、そんなランクル争奪戦の最中、先日三菱から7年ぶりにパジェロが復活し、こちらも大きな話題となった。新型パジェロは現在、三菱自動車本社ショールーム(東京都港区:予約不要)や三菱オートギャラリー(愛知県岡崎市:要予約)で展示されており、本社ショールームでは土日だと90分並んでまで見学したという人もいたほどの盛況ぶりであった。

 ランクルが人気独占状態のクロカンSUV市場に一矢報いるかもしれない、もう1台のクロカンキングによる市場での反響にも注目だ。


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WEB CARTOP 井上悠大 INOUE YUTAI

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