この記事をまとめると
■インドネシアのモーターショーで日本の旧車が展示されていた
■最新車と並ぶ旧車を見て日本車の歴史を再認識させられた
■中国車が増える市場で日本ブランドの歴史的な厚みが存在感を示していた
最新BEVの隣に昭和の日本車
ここのところ、インドネシアの自動車ショーでも目立ってきたのが旧車の展示である。GIIAS2026(ガイキンドインドネシア国際オートショー2026)でも旧車の展示を見かけることができた。
まず目に飛び込んできたのはトヨタ・ランドクルーザー40(以下ランクル40)であった。トヨタはGIIAS2026にてランドクルーザー300 HEV(以下ランクル300HEV)をインドネシアで発表した。さらに日本でも人気の高いランドクルーザーFJ(以下ランクルFJ)もインドネシアで初披露している。主役がランドクルーザーということもあり、ランクル40が展示されていたものと考えている。ボディカラーは筆者がもっているトミカ(ミニカー)と同じ色ということもあり、しばし展示車を眺めてしまった。
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今回発表されたランクル300HEVの価格は27億1600万ルピア(約2430万円)となり、インドネシアでHEV以外でもランクル300に乗っているひとはかなり高貴なひととなっている。それもあるのか、ランクル300よりはお手ごろとなるランクルFJのまわりには、熱心に取材するメディアや一般来場者で終始にぎわっていた。
ホンダでは日本でも大人気となっているコンパクトBEV(バッテリー電気自動車)となるSuper-ONEがインドネシアで正式発表された。日本でも初代シティターボ IIをもち出した販売促進活動があったが、GIIAS2026では初代シティターボらしき車両が展示されていた。初代シティがデビューした1981年当時、筆者は中学生であった。その当時の印象に比べると、「こんなに小さかったのか」と思うぐらい小さく見えた。
いまや同クラスでも海外ではいわゆる3ナンバーワイドボディが当たり前となっている。中国メーカー車では全幅が1800mmあることも当たり前のようになっているので、周囲の最新車両と見比べるととにかく小さく見えた。元気いっぱいだったころの日本車は40年ほど経てもどこか新鮮でワクワクして見えた。
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同じホンダブースでは、CR-Zの無限仕様も展示されていた。どのような理由から展示されていたかは定かではないが、インドネシアのひとには思い出深いモデルなのだろうか。
インドネシアに限らず、東南アジアでは昭和の古い日本車を大切に乗っているひとを多く見かける。年間を通じて高温多湿なこともあり、使用環境がけっしてよいともいえないなか、日本でもほぼ見かけなくなったような車種を街なかで見かけると、とにかく驚くばかりである。
一方で、メルセデス・ベンツはプレスカンファレンスにて、カールベンツが世界初として発明した3輪自動車を登場させたが、ここまでくると懐かしいという印象もわかず、ただ歴史のひとコマを見ているようだった。
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インドネシアでも中国系ブランド車というものは年々その存在感が増している。その中国車になく日本車にあるのは、「歴史的な厚み」というものだ。中国系ブランドがインドネシア市場に参入してからまだまだ日が浅いし、そもそもブランドとしてもそれほど歴史があるとはいえない。このあたりの違い(歴史に裏打ちされた信頼性の高さなど)を、日本の旧車は静かに語っているようにも見えた。