この記事をまとめると
■SUVが新車市場を席巻するアメリカでも南カリフォルニアではセダンが目立つ
■レンタカー需要が多い一方で一般消費者の選択にも変化の兆しが見える
■ガソリン価格の高騰もセダン選びに影響している
SUV全盛のアメリカでセダンが復権?
2026年9月下旬から10月上旬にかけ、アメリカ・南カリフォルニア地域をレンタカーでブラブラ巡ってきた。最初にレンタカーを借りだしフリーウェイを運転した第一印象は、2025年よりセダン系が多いように見えた。
アメリカ国内では、実用タイプに限っていえば、アメリカンブランドはセダンをラインアップしていない。アメリカで実用セダンといえば、トヨタ・カムリ、日産アルティマ、ホンダ・アコードを御三家として、韓国ヒョンデのソナタや起亜のK4など、東アジア系のミドルセダンが中核をなしている。
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カローラクラスはボディサイズや燃料タンク容量が小さく、長距離使用などでの使い勝手がいまひとつとなっている。信号のほとんどない郊外の砂漠地域を走る時には、燃費がよくてもタンク容量の関係から航続距離を懸念する声も多いのだ。ロサンゼルス地域の街なかにあるビルボード(大型広告看板)ではトヨタ・カローラの広告が多かったのだが、HEVを全面に押し出し、航続距離が伸びることを大々的にアピールしていた。
全米における新車販売台数においては、SUVの販売比率が全体の6割に迫るほど圧倒的な強みを見せている。そのなかでも南カリフォルニア地域でセダンが目立つ背景は、そのうちの結構な台数がレンタカーであることも大きい。日本では新車を購入したディーラーのステッカーが車体後部などに貼られることが多いが、アメリカではディーラー個々のオリジナルナンバーフレームが装着されるケースがほとんどだ。
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ナンバーフレームがないから即レンタカーというわけでもないが、レンタカーではこのナンバーフレームがないので、筆者はそこでレンタカーか否かを選別している。その視点で見ると、街なかを走るセダン系では日産アルティマや韓国系セダンはレンタカーが多いと実感している。
ホンダはそもそも全体でレンタカー会社などへのフリート販売は原則行わない。トヨタはかつてカムリがレンタカーでは目立っていたのだが、現行のアメリ市場向けカムリはHEVのみとなり、レンタカーでは一般のガソリンセダンと同じクラスでは設定されていない(HEVは料金が高くなる)こともあり、レンタカーのカムリは結構希少な存在となっている。
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セダンが目立つなかでも今回とくに目についたのがホンダ・アコードであった。カムリはHEVのみなのに対し、アコードはHEVのほかに1.5リッターターボエンジン搭載モデルをラインアップしている。HEVではなくガソリンエンジンのミドルセダンがほしいというひとがアコードのガソリン車へ流れているものと考えている。
HEVをラインアップしない日産アルティマについては、レンタカーがあまりにも多く導入されている。この傾向はいまに始まった話でもなく、新型コロナウイルス感染拡大が収束傾向に向かい、海外渡航制限が緩和された2022年以降、日産車のレンタカーは増えている。消費者のなかには日産がアメリカンブランド並みに乱売傾向が目立つなか、一般小売では販売がいまひとつでフリート販売に頼っているというネガティブなイメージをもつひともいるようだ。