ガソリン高騰のアメリカで「日系セダン」に熱視線!? レンタカーだけじゃなく「選ばれる」理由 (2/2ページ)

燃費に優れる日系セダンに消費者が注目

 アコードが1.5リッターターボなのに対し、アルティマは2.5リッター直4エンジンを搭載している。カタログ値では大きな差はないものの、やはりアコードのほうが燃費性能はよい。単純比較すれば南カリフォルニアでは日本よりはるかにガソリン価格は高くなっており、消費者もそこでナーバスな選択をしているのかもしれない。

 筆者が利用するレンタカー会社での会員ステイタスでは、一定区域内の駐車スペースにある車両のなかから好きなものを選んで乗ることができる。筆者はたまたま使い始めたばかりの走行距離がわずかとなる新車同然のアルティマをゲットして乗り出す準備をしていると、アメリカ在住の家族と思われるお父さんが、「アルティマはどうかなあ?」と聞いてきたので、「そんなに悪くないんじゃないかな」と返答したのだが、その後悩みに悩んでトヨタ・カローラで出かけて行った。

 そのアルティマでアリゾナ州境近くまで遠まわりしながらネバダ州ラスベガスへむかったのだが、ラスベガスの空港でのレンタカー営業所では全体に韓国系ブランドセダンが多いようで、市内中心部ではヒョンデや起亜のミドルサイズセダンがレンタカーとして目立っていた。

 HEVがアメリカで注目されているとはいえ、統計をみると新車販売全体におけるHEVの販売比率は20%まではいっていない様子だ。全米レベルで見ればまだまだガソリン車が圧倒的に多い。BEVの普及も進んでいる(テスラばかりだけど)南カリフォルニアでも、HEVとガソリン車両方を用意する日系モデルでは街で見かけるのはガソリン車が多い。ホンダ・アコードのスタート価格を比較すると、HEVはガソリン車より5000ドル(約79万円)ほど高くなっている。コスパを考えて「燃費性能に優れる日本車だから」という判断でガソリン車になっているようである。

 日本においてトヨタ・ヤリス、ホンダ・フィット、スズキ・スイフトのレンタカーが多いように、アメリカではサイズにこだわらず「セダン=レンタカー」、さらに料金としてはSUVよりセダン、カローラクラスは市街地乗りメインとして一般小売では燃費性能などで人気が高いこともあるのか、レンタカーでの設定台数は少なめでしかも格上クラスより料金は高めとなる、というイメージも強い。

 とはいえ筆者の肌感覚では、アメリカ国内でも多様性に富んだ南カリフォルニア地域で、一般消費者レベルであってもじわっとセダンへ少し回帰しているような印象をもちながら運転していた。


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小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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