完成度と走りやすさはピカイチ
こうしてGRヤリスRally2でラリー活動を始めたKIZUNA選手だが、Rally2はプライスキャップが設定されており、GRヤリスRally2は35万ユーロ(約6200万円)で販売。KIZUNA選手の活動予算についても「車両代で数千万円はかかっています」とのことだが、その一方で「車両を用意してしまえば、タイヤ代などの消耗品しかお金はかかりませんからね。しっかり作られているので、クルマは壊れないし、国内規定でゼロからクルマを作っていっても意外と制作コストはかかるので完成度を考えるとコストパフォーマンスは悪くないと思います」と語る。
もちろん、ドライバーとコ・ドライバー、そして、メカニックが1名いれば出場できるTGRラリーチャレンジと違って、全日本ラリー選手権ではサービスでのメンテンスが必須となっていることから、メカニックやマネジメントを含めて数名のサポートスタッフが必要になるが、KIZUNA選手は「レースでもチームは分業制で、マネージャーやメカニックが必要ですからね。ラリーも同じで、レースのサポートメンバーとラリーのスペシャリストに協力してもらっています」とのことだ。
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このようにRally2で全日本ラリー選手権のJN-1クラスに参戦する場合、車両の購入コストやチーム体制など、クリアすべきハードルは高いようだが、それに見合うだけの魅力もあるようで、KIZUNA選手は「Rally2は自動車メーカーが開発したクルマなので、ボディと足まわりがしっかしています。思ったようにクルマが動いてくれるので、ドライビングしていてもまったく怖くはありません。スーパー耐久で使用していたGT4やTCRと同様に、Rally2はリアルレーシングカーで楽しいですね」と語る。
事実、MSCCラリーin福島伊達はレグ1が雨/ウエット、レグ2が曇り/ウエットで、脱落者が続出するサバイバルラリーが展開されていたが、KIZUNA選手はGRヤリスRally2で過酷なラリーを走破し、クラス10位で完走した。
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「今年は仕事が忙しくてラリー飛鳥と今回のラリー福島伊達の2戦しか全日本ラリー選手権に出場できませんでしたが、2027年はグラベル戦も含めて可能な限り多くのラリーに出場したいと思います」と語っているだけに、2027年もRally2を駆るジェントルマンドライバー、KIZUNA選手のJN-1クラス挑戦は続くことになるだろう。