表彰台の君が代に涙! 現地でみたトヨタのル・マン劇的Vの裏側【みどり独乙通信】 (2/2ページ)

トヨタが劇的逆転劇で4年ぶりの総合優勝

 翌朝、朝陽が眩しい晴天のサーキットへ向かいました。前日と変わらず大勢のファンの方がコースサイドやスタンドで観戦中! レースの様子が気になります。地元フランスの大手新聞は、いつも同じ場所でワイワイいいながら取材や編集をされていますが、一度、この方たちのすぐ近くに席を取ったら、とんでもなくうるさくて集中できなかったこともあり、いまはそこから少し離れた席を確保することにしています(笑)。プチ編集部出張所という感じで壁には資料が張り出されていますので、見ていて興味深いんのですが、おしゃべり好きの皆さんの横は正直しんどいです。

 今回の私の席はベルギーとイタリアのメディアに挟まれており、これまた席取りを失敗。何時間も大声でおしゃべりし続ける近くはかなりしんどいものがあります。ただ、東欧メディアの若い女性が、イタリアメディアのイケメンジャーナリストに猛アタックしていたのは、見ていておもしろかったです。メディアセンターには本当にさまざまなひとがいて退屈しません。

 さあ、長かった24時間レースも残り2時間となりました。最後はピットレーンからレースの行方を見守りました。ル・マン24時間レースでは、リタイヤしたチームはシャッターを閉めて閉店ガラガラ状態になるのが恒例。これを見るとちょっと寂しい気もちになります。

 2026年は新型マシンを導入し、チーム名もトヨタ・レーシングに改名して挑んだトヨタは、7号車は14番手スタート、8号車は15番手スタートでした。コンスタントに先頭グループをキープしていたBMWの20号車、キャディラックの12号車と最後の最後まで激しい戦いを繰り広げていましたが、レース終了6時間ほど前に導入されたセーフティカーによってタイム差がすべて帳消しになるという展開。トヨタの怒涛の反撃で、7号車がトップでチェッカーフラッグを受け、トヨタとしては4年ぶり、7号車としては2021年以来5年ぶりの総合優勝を果たしました。

 表彰台へ向かう2位のBMWの役員の皆さんの列を見守っていたところ、BMW M GmbHのシルビア・ノイバウワー副社長が、トヨタのメカニックの前で立ち止まり握手を交わされていたのがとても印象的でした。

 7号車のトヨタが1位、2位はBMWの20号車、3位は8号車というトヨタのW表彰台で2026年のル・マン24時間レースは幕を閉じました。昨今はフェラーリが圧巻の強さを示し続けていただけに、表彰台で君が代が流れたときには感慨深いものがありました。


この記事の画像ギャラリー

新着情報