チームの食事で食あたり!? 救急搬送されても走り続けた日本人レーシングドライバーの「壮絶すぎる」舞台裏 (2/2ページ)

食あたりでもレースを走るドライバーの強い精神力と責任感

 いよいよ69台のGT3マシンが一斉にスタートする世界最大のGT3のレースの始まりです! 一気に69台が急勾配のオゥ・ルージュを駆け抜ける姿は壮大で鳥肌が立ちます。

 スタート時にはその下の左カーブにいたのですが、それからオゥ・ルージュの観客席の下まではまるで登山です。しかも、アップダウンの激しいスパの広大な敷地のアウト側はすべて徒歩移動。

 一旦メディアセンターに帰ってしまうと気力的に戻って来られない。そこでなんとか撮影を継続。幸いにもイベントエリアには無料の給水コーナーがあり、冷たい水で水筒を満たし、ミストコーナーで少し涼みながら、なんとかレースの前半部分を撮影してメディアセンターに戻りました。写真の整理をしながら宿で作ってきたお弁当タイムです。

 モニターを見ていると、ポルシェで参戦しているジェントルマンドライバーの濱口 弘選手がスピンをしてグラベルの上で止まっているのが見えました。あとでお話をうかがったところ、木曜日にチームのケータリングを食べたところ、濱口選手ともうひとりのドイツ人ドライバーのニコ・メンツェル選手が食当たりになってしまったとか。

 熱中症と食あたりの影響で体力が完全に回復しておらず、なんとかピットに戻ったもののそのまま救急搬送されるという大事件が起きました。夜遅くに再びピットに戻り、そのままレースを継続されたと聞いて、その強い精神力と責任感には尊敬の念しかありません。

 ところで、毎年スパ24時間レースでは夜の10時半頃にコースサイドで花火が打ち上げられるのをファンの方は楽しみにしていますが、2026年は熱波の影響と降雨の少なさで森がカラカラ。山火事が起きる危険性が高いということで中止となってしまいました。

 イベントエリアでノリノリで楽しむファンのみなさんの横を通り、深夜2時過ぎに私は仮眠のために宿へ戻ったのでした。


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