アメリカはスピードレンジがそもそも高い
日本でもそうなのだが、走行する車両すべてが制限速度を守っているわけではない。仮に制限速度65mphのところをプラス10mphで走るクルマが多ければ、クルマの流れは約120km/hが平均車速となる。75mphのところがプラス10mphとなれば、平均車速は85mph(約136km/h)となってしまう。
ただし、人家などがある場合には、制限速度は当然下げられることになる。あるフリーウェイでは砂漠の真ん中では70mphだったのだが、砂漠のなかにある街を通過するときには55mph、35mphと段階的に制限速度が下げられ、街の中心部を通過する際には25mph(約40km/h)まで引き下げられ、中心部を抜けると再び段階的に70mphまで制限速度が引き上げられている(通るクルマはしっかり速度を下げて通過している)。
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速度レンジが速いなか、運転マナーもけっして良いものとはいえない。日本では片側3車線あたりがマックスだろうが、南カリフォルニア地域では片側5車線あたりは当たり前で、フリーウェイ同士の合流地点では片側10車線ぐらいになることもある。このようななか、車線変更のときの確認はじつにアバウトに見える。さらに、例えば片側5車線ぐらいのフリーウェイでもっとも中央寄りに走っていたクルマが、降りたい出口直近になって一気に中央寄り車線から出口まで車線変更して出ていくということも、日常茶飯事で起きている。
多人種国家の多様性を尊ぶアメリカで交通マナーを改善させるのは至難の業であり、まずは速度超過での走行を抑制して、事故抑止を進めようとなったようだ。
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日本に帰国して家に帰るために空港から高速バスに乗ると、日本の道路は流れが遅いと感じるほど、南カリフォルニアはフリーウェイ、一般道路に限らず、目に見えて速度レンジが速くなっているのは間違いのない事実であることを、筆者は実体験している。