レースの醍醐味を奪う「ダメルール」に観客は興ざめ! トラックリミット違反は「コース側の対策」でどうにかすべき!! (1/2ページ)

この記事をまとめると

■モータースポーツではあの手この手でタイムを削りにいく

■F1では「トラックリミット」というペナルティにドライバーやファンから不満が出ている

■レース運営側しか判断できない領域なためクリーンなレース運営が求められている

現状のルールでは誰も幸せにならない

 レースというのは、速く走るためなら何でもするところが面白い。エンジニアはレギュレーションを深く読み込み、グレーゾーンのギリギリをつくようなアイディアをひねり出してマシンを速くしようとするし、ドライバーはコース幅を目いっぱい使って、0.001秒を削り出すべく死力を尽くす。

 使えるものなら何でも使って、速く走ろうとするのは、レースに係わる人の本能なので、レースファンはその闘争心にこそ大きな魅力を感じている。

 とくにモナコなどの市街地コースでは、タイヤでガードレールを押し込んでまで攻め込んだ走りを魅せてくれるほどだ。

 そうしたドライバーの熱い走りと、ファンの熱狂に水を差すのが、昨今のトラックリミット違反というルール。

 走行中、4輪すべてがコーナーアウト側の白線を越えた場合、予選などではそのタイムは抹消。決勝レースでは、3回はみ出すと黒白旗が振られ警告が与えられ、4回の違反で5秒ペナルティ、5回で10秒ペナルティが科せられるというアレだ。

※画像はイメージ

 ファンとしては、固唾を飲んで予選を見守っているのに、タイムが出たあとになって、トラックリミット違反でタイム抹消といわれると、本当に興ざめ。

 決勝中も、ライバルとのギリギリのせめぎ合い、サイドbyサイドのドッグファイトこそ楽しみで、接戦になればなるほど、ときにコースをはみ出すこともある。

 速く走るためにあらゆることをやるのがレーサーで、ギリギリまで攻めた結果、コースをはみ出したらペナルティというのは、どうにもいただけない。

 実際、世界最高峰のドライバーである、F1パイロットたちがやたらとトラックリミット違反を犯している現状はどうにもおかしいといわざるを得ない。

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藤田竜太 FUJITA RYUTA

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