個性派ドライバー3人で2025年シーズンを駆け抜ける
自動車用フロアカーペットで国内トップクラスのシェアを誇る林テレンプ株式会社が、社内レース活動として2015年に86/BRZ Raceに参戦開始。その後2018年にスーパー耐久へ参戦し、チームの名称も「SHADE RACING」となった。2022年からSUPER GTに参戦。強豪ベテランがひしめくGT300クラスの中にあって比較的新しいチームだが、平中克幸選手曰く「どんどん強くなっていこうという向上心に満ち溢れている、これからの活躍が楽しみなチームです」だという。

2023年から富士スピードウェイのなかにファクトリーを構えている。このファクトリーにはメンテナンス風景を見学できるエリアもあり、ファンの来場も多い。また、カーボンコンポジットの製造設備も持っており、リヤウィング程度の大きさのものも製作可能で、実車での走行テストで効果を確認できたパーツをライバルチームよりもレスポンス良く手に入れられることは大きな武器かもしれない。
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2022年のGT参戦当初からのエースドライバーで、SHADE RACINGの副代表も務める平中克幸は、チームの成長に欠かせない中心的な存在。チームメイトの清水英志郎、佐野雄城にとっては大先輩だ。
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「最初にお会いしたときには、ちょうどレースに集中しているタイミングだったこともあって怖い印象を受けたのですが、実際には自分に足りないところを丁寧に教えてくれる、優しい先輩です」というのが後輩ドライバーの談。
そんな平中とのコンビが今年で4年目となるのが清水英志郎。レース以外のときも自分のクルマでサーキットを走るほどのクルマ好きだ。
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今年はSUPER GTとスーパー耐久に加えて86/BRZ Cupにも参戦し、クルマ好きにとっては幸せすぎるシーズンを送っている。
また、今年からチームに加入した佐野は全日本スーパーフォーミュラ・ライツで活躍中の18歳。GTデビューイヤーだが、マシンへの順応性も高く、将来有望なドライバーだ。
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清水の成長をサポートしてきた平中にとっては新たな生徒が増えたことに。「英志郎がチームに入った時もたしか19歳ぐらいのときで、そこからだいぶ成長してきたなと思ったんですが、また英志郎とは違うタイプだけど今どきの若い子が入ってきましたね。自分がトヨタのスクールに受かって御殿場に出てきたのが19歳の時ですから、自分もこんな感じだったのかなぁ」と感慨深げだ。
