この記事をまとめると
■全日本ジムカーナ選手権・第7戦「スーパースラロームIN久万高原」が開催された
■3名の現役トップドライバーにシフトワークとペダルワークのテクニックを聞いた
■ドライバーごとにテクニックは異なるがどれも正解となるのでスポーツ走行時は参考となる
トップドライバーたちはどのような運転操作をしているのか
全日本ジムカーナ選手権・第7戦「スーパースラロームIN久万高原」が9月13~14日、愛媛県久万高原町のハイランドパークみかわで開催。各クラスで激しいバトルが展開された。
それにしても、国内最高峰シリーズということもあって、全日本ドライバーのコントロールは天下一品だ。正確無比の360度ターンは見ているだけでも楽しめることから、まさにジムカーナのドライビングはエンターテイメントに値するが、トップドライバーたちはどのようにシフトおよびペダルを操作しているのか?
1位を獲得したPN1クラスで活躍する朝山崇選手画像はこちら
近年のレースシーンではパドルシフトやシーケンシャルのレーシングカーが主流になっており、Hパターンのマニュアル車両が活躍するカテゴリーは、ラリーやジムカーナ、ダートトライアルに代表されている。なかでもストレートが短く、360度ターンが設定されるジムカーナは、ステアリングワークに加えて、もっともシフトワーク&ペダルワークが忙しい競技といえるだろう。というわけで、スーパースラロームIN久万高原にチャレンジしたチャンピオン経験者たちに、磨き抜かれたシフトワーク&ペダルワークの方法を直撃した。
PN4クラスで活躍する津川信次選手が操るGRヤリス画像はこちら
まずはトヨタ・ヤリスを武器にPN1クラスで活躍する朝山崇選手で、「基本的に左足はフットレストに置いた状態で、クラッチを切るときだけ、足前底で踏み込んでいます。左足ブレーキを使わずに、右足でアクセルとブレーキを踏んでいますが、同時に踏むときは『トゥ&トゥ』の状態で踏んでいます」とペダルワークを解説。
トヨタ・ヤリスを武器にPN1クラスで活躍する朝山崇選手画像はこちら
さらに、シフトワークについては、「最初はシフトを握って自分の力でHパターンを動かしていたんですけど、1速から4速に入ったり、4速から1速に入ったりとミスが多かったので、いまは力を入れてシフトを握っていないし、動かすときも必要な力しか入れていません。たとえば、2速から3速にいれるときは、ニュートラルへ自然に戻ってから3速へ押す感じです。1速から2速と、3速から4速は動く軌跡は同じですが、力の入れ方は違います」とのことだ。
トヨタ・ヤリスを武器にPN1クラスで活躍する朝山崇選手のシフトワーク画像はこちら